BIMOTAのバイクの特徴や買取相場


BIMOTA(ビモータ)はイタリアのバイクメーカーで、1966年に空調設備会社として設立した歴史を持っています。3名いた創業者のうち1人がバイク好きだったことから、フレームビルダー業務を開始しています。

ビモータは元々小さな会社でスタートさせていて、現在もエンジンは自社で作らず、他社のエンジンを使用して独自のフレームとカウルを付けたバイクを販売しています。

レースに参戦することもあり、ビモータのフレームは純正よりも高品質で高剛性、見た目も良いと高評価を受けています。四輪メーカーでいうとミツオカ自動車に近いイメージです。

販売価格はベース車両よりも高額ですが、中古市場でも高い評価を得ています。幅広いメーカーのバイクを扱ってきた実績を持っていますが、現行ラインナップはDUCATIベース中心です。

シリーズ車種一覧

・HBシリーズ
エンジンメーカー:ホンダ
最新モデルは2010年発売のCBR600RRエンジンを使用したHB4で現在は生産終了

・SBシリーズ
エンジンメーカー:スズキ
現行ラインナップではTL 1000Rエンジンを使ったSB8Kを用意
Bimota SB8Kの特徴や買う・売る時のポイント

・KBシリーズ
エンジンメーカー:カワサキ
1984年に生産終了したKZ1000Jエンジンを使ったKB3を最後に生産終了

・YBシリーズ
エンジンメーカー:ヤマハ
かつては多数のラインナップがありましたが、1998年生産終了のYZF1000Rサンダーエースエンジンを使ったYB11を最後に生産終了

・DBシリーズ
エンジンメーカー:ドゥカティ
現行モデルでも多数のラインナップを用意

・TESIシリーズ
エンジンメーカー:主にドゥカティ
かつてはホンダやヤマハなど幅広いメーカーのエンジンを扱うシリーズでしたが現行ラインナップは全てドゥカティエンジンを使用

・BBシリーズ
エンジンメーカー:BMW
現行ラインナップで999cc4気筒エンジンを使ったBB3を用意

新車の売れ筋バイク

1位:SB8K
2位:BB3
3位:DB10
4位:TESI3D
5位:DB8ITALIA

国内に限って言えば国産エンジンを使ったバイクが人気です。国産の耐久性とイタリアメーカーの美しいフォルムを併せ持っているのが特徴です。現行モデルではSB8Kしか国産エンジンモデルはありません。

BB3は唯一のBMWエンジンのため人気が高いです。ほかは全てDUCATIエンジンで人気が分散されています。本国のイタリアではDBシリーズ、TESIシリーズのDUCATIエンジンモデルが人気です。

ビモータ(BIMOTA)の中古買取相場や中古市場動向

車種名 / 排気量 / 買取相場(目安) / 平均
HB3 / 1,100cc / 100〜130万円 / 120万円
SB-6R / 1,100cc / 50〜70万円 / 60万円
YB8 / 1,000cc / 60〜100万円 / 80万円
YB10 / 1,000cc / 65〜80万円 / 70万円
YB11 / 1,000cc / 80〜80万円 / 65万円
TESI 3D / 1,080cc / 200〜300万円 / 250万円
DB4 / 900cc / 30〜100万円 / 45万円

中古市場においても国内での流通量は少なく、プレミアムの発生している車種が多数あります。年式やベースエンジン車種の価格よりも、限定販売されていたかなど、世界での流通量も中古市場に大きな影響を与えます。

店頭販売ですぐに売れるバイクではないので、販売相場と買取相場の差は大きくなっています。

高く売れるバイク

1位:TESI 40th Anniversary
2位:HB4
3位:SB8K
4位:HB3
5位:YB8

現行モデルでは、40周年記念のTESIの特別仕様車が将来的に大きなリセールバリューを期待できます。全般的に中古市場での流通量は少ないので、ネットで販売情報のない車種に驚くような高値のつく可能性もあります。

バックオーダーを抱えている販売店も多く、オークション代行や委託販売を検討するのも良いでしょう。

オーナーの大半は富裕層なので飽きたから売るということではなく、乗る機会が減ってもガレージ保管するケースが多く、今後も中古のタマ数が増える見込みはありません。

おわりに

80年代、90年代はバイクのフレーム剛性は弱い車種が多かったです。当時のバイクはエンジンやフレームを換装するカスタムも流行していました。

最近のスポーツバイクはフレームの性能が大幅に向上しているため、フレームカスタムやビモータのようなフレーム・ビルダーのバイクを購入するメリットは薄れています。

現在は走行性能よりも、スタイリングを重視してビモータのバイクを検討する人が多いです。国産エンジンのラインナップが減少したことで、旧車をベースにしたビモータ製バイクの人気が中古市場で高まっています。
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