アプリリア RX125の特徴と買う・売る時のポイント
RX125は、アプリリアの本格オフロードバイクで、2017年にヨーロッパでフルモデルチェンジして発売されました。2018年6月には日本仕様も発売されます。国産メーカーは排ガス規制の影響でオフロードバイクのラインナップが減少する中、KTMを筆頭に欧州メーカーのオフロードバイクの躍進が目立っています。
しかし、欧州メーカーの最新250ccモデルは軒並み100万円超えで購入価格がネックです。RX125は、40万円を切るリーズナブルな価格設定に、ワンランク上のクラスのような豪華装備とパフォーマンスを誇っています。
125ccオフロードバイクは、入門用やベテランライダーのセカンドバイクとして需要がありましたが、近年は影を潜めていました。RX125は新開発のエンジンを搭載した最新モデルだけあって、国内のオフローダーからも注目を集めています。
*RX125(サイクルショーピアジオブースより)
特徴・装備とカワサキKLX125との違い
国産の公道用オフロードバイクでは、唯一カワサキからKLX125が販売されています。価格はKLX125が約35万円、RX125は約40万円で5万円ほど高いですが、ABSを標準装備するなどRX125の方がコストパフォーマンスが高いと評価できます。
KLX125はフロント19インチ、リア16インチとコンパクトな仕様になっているのに対し、RX125のホイールサイズはフロント21インチ、リア18インチのフルサイズです。
エンジンは先代の2ストエンジンを一刷して、DHOC単気筒の4ストエンジンを搭載しました。マレリ製の32mmスロットルボディを採用し、125ccクラスとは思えないパワフルな走りを兼ね備えています。
SOHCエンジンを搭載するKLXのように、渋滞でゆったり徐行するのも苦にならないような中低速トルクはないですが、すぐにエンストするようなシビアな設定ではありません。中回転から高回転まで気持ちよく吹け上がり、街乗りや幹線道路でも加速力のある分ストレスなく走れます。
フロントは41mmの倒立フォーク、リアはリンク式モノサスを装備し、足回りも本格派。スチール製のダブルクレードルフレームでボディ剛性も高いです。ハンドルの切れ角もあるので、住宅街の小回りも効きますが、カテゴリーはダートコースでも使える本格オフローダーでシートはフラットな固めです。
長距離ツーリングになると、お尻の痛くなる点に注意。KLXに比べるとエンジンの耐久性や長時間運転の快適性は劣ります。それでも、街乗りからダートコースまで高い水準の走行性能を確保して、オールマイティな使い方ができます。
ガッツリオフロードを競技やスポーツで楽しみたい方はもちろん、主な用途は街乗りでも、たまに林道ツーリングやダート、ちょっとしたヒルクライムなどを楽しみたい方にオススメです。
アプリリア・RX125のスペック
車種名 | RX125 |
---|---|
メーカー | アプリリア(APRILIA) |
排気量 | 124.2cc |
発売時期 | 2018年6月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 油圧式湿式多板 |
燃料供給方式 | インジェクション(電子制御燃料噴射システム、マレリ製32mmスロットルボディ、点火方式:電子制御イグニッションシステム) |
フレーム形式 | ツインチューブスチールフレーム |
車両重量 | NA |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | NA |
最大トルク | NA |
シート高 | 905mm |
燃料タンク容量 | 7.5L |
新車価格 | 398,000円 |
アプリリア・RX125の評価
スペックは最高出力、最大トルクがNAの表記ですが、パワー的には欧州車だけあって申し分なく、125ccクラストップクラスのパワフルなエンジンを搭載しています。
フルサイズなのでシート高は高いですが、重量は軽いので垂直な状態で足が付かなくても、信号待ちでは車体を寝かした状態で支えられます。重量も非公開ですが、KLX125の112kgと同等水準がタイヤサイズの大きい分だけ少し重いくらいでしょう。国内発売されれば、概算値の情報が増える見込みです。
アプリリアをはじめとした欧州車は、転倒した時の修理費用が高くなりますが、最低限のカウルを付けたオフロードバイクなので外装交換するほどの損傷は受けにくいです。転倒も気にせずに思いっきりオフロードを走れるバイクです。
メンテナンスはインジェクションをはじめ電子機器の故障がネックになりますが、最近は欧州車に対応した設定変更、エラーキャンセルのできるコンピューター診断機が普及して、整備できるディーラー以外の業者も増えています。
最低限のメンテナンスは自分でできるくらいの整備スキルを持っていないと苦労する面もありますが、維持費や故障、修理のことを気にせずに乗り倒せる1台です。装備を考えれば40万円以下の価格で購入できるのは破格で、オフロードバイクの新しい選択肢として、国内の普及も期待できる新型車種です。
将来の売却価格は?
アプリリアは耐久性に課題があり、欧州メーカーの中でも経年数の経過した中古バイクの査定価格は安いです。RX125も高いリセールバリューは期待しない方がよいでしょう。
ただし、ライバルの少ない125ccクラスで公道も走れる本格オフローダーなので、レビューで故障の少ないことが確認されれば、中古市場でも高く評価される可能性があります。
おわりに
RX125は純粋に面白そうなバイクで、維持費も安いのが魅力です。複数台のバイクを保有する人にはセカンドバイクとしての需要もありますし、初心者の練習用バイクにも最適です。
中低速トルクがないので初心者は最初に苦労するかもしれないですが、慣れればボディサイズが大きくてパワーのある分、長く乗り続けたいと思えるバイクになるでしょう。
欧州メーカーの250ccオフロードバイクは高すぎてハードルが高いですが、40万円なら通常のストリート系ミッションバイクを買うのと大差ありません。カテゴリー的に大ヒットする可能性は低いですが、かつて国内で人気の出たRS50のようなプチブームの起こる可能性を感じます。
この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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