ジョナサン・レイが鈴鹿8耐に参戦決定!今年の鈴鹿はさらにアツイ!


(http://www.suzukacircuit.jp/8tai/)

世界最速ライダーの話をすれば、主にMOTO-GPで活躍しているマルケスやドヴィツィオーゾ、ロッシの名前を出す人が多いでしょう。しかし一部では、SBKで圧倒的な強さを見せているジョナサン・レイという意見もあります。

SBKは現在日本で開催していないので、ジョナサン・レイの出るレースを見る機会はありませんでしたが、2018年は鈴鹿8耐参戦が決まり、最注目ライダーになること間違いなしです。

ジョナサン・レイはKawasaki Racing TeamからSBK(スーパーバイク世界選手権)に参戦しているライダーです。SBKは市販車ベースのバイクで行われるレースで、ジョナサン・レイは2015-2017年で3連覇を達成している現役チャンピオンで、2018年シーズンも好調なスタートを切っています。

そのジョナサン・レイが、国内最大級のバイクレース「鈴鹿8耐」にカワサキ・チームグリーンから出場することが決まり、大きな話題になっています。国内のバイクレースでは数年ぶりの超ビッグニュースです。

現時点で1000ccクラスのスーパースポーツバイクに乗せれば、ジョナサン・レイは間違いなく世界で1番速いライダーで、毎年シーズンオフに行われるMOTO-GPとSBKの合同テストにて、MOTO-GPマシンを差し置いてトップタイムを出すことでも有名です。今年の鈴鹿はレイの参戦によってカワサキは優勝候補に躍り出ました。

ジョナサン・レイ選手を紹介した過去の記事はこちらです。
カワサキのバイクレース実績、参戦状況、レーシングチームの特徴
Moto-GP、SBK合同テストでトップ!ジョナサン・レイとカワサキの実力

鈴鹿8耐に参戦するカワサキ・チームグリーンの詳細

使用するマシンはSBK・全日本ロード選手権の2018年シーズンから新しく導入された「ZX-10RR」です。SBKと鈴鹿で使用するマシンは共通ですが、レギュレーションに違いはあります。また、SBKは日本非開催になるので、ジョナサン・レイ仕様の鈴鹿用セッティングをどれだけ出せるかがポイントです。

東京モーターサイクルショー2018のトークショーでは異例の早さで鈴鹿8耐に参戦する3名のライダーラインナップを公表しました。

・ジョナサン・レイ:SBK3連覇中の現役チャンピオン。2008年よりホンダから8耐参戦。2012年に秋吉耕佑ペアで優勝経験あり。
・レオン・ハスラム:SBK参戦中のレイのチームメートで2年前よりカワサキで8耐参戦2年連続2位に貢献。2013年と2014年にホンダで8耐優勝経験あり。
・渡辺一馬:全日本ロード選手権参戦中のカワサキのエースライダー。カワサキからの8耐は2年目。ZX-10RRを全日本ロードで実践開発中。

ホンダ時代とはいえ、レイとハスラムは鈴鹿8耐の優勝経験を持ち、ホンダから参戦していたときより、SBKのトップライダーになった現在の方が実力も向上しています。2017年2位に入った渡辺一馬とハスラムにZX-10RRの組み合わせだけでも優勝候補になれるチームですが、そこに現役SBKチャンピオンが加わり史上最強のメンバーが揃いました。

最強メンバーで15年ぶりの8耐制覇を目指す

カワサキが前回鈴鹿8耐で優勝したのは、1993年の伊藤ハムレーシング・カワサキ( スコット・ラッセル/アーロン・スライト)です。国内の大手4大メーカーの中ではもっとも優勝から遠ざかっています

2001年よりファクトリーチームの参戦を行っていませんでしたが、2014年に13年ぶりに復帰してからはSBKのノウハウを活かして結果を残していきます。2016年、2017年はともに優勝候補に挙げられながら2年連続2位で優勝まで一歩届きませんでした。その一歩をジョナサン・レイの参戦で埋めて、2018年は15年ぶりの優勝を目指しています。

ちなみにジョナサン・レイは2016年にインタビューで、鈴鹿8耐参戦について「勝てる体制が整ったら検討する」とコメントしています。今のカワサキであれば勝てると思っているのでしょう。SBKで3年連続チャンピオンに輝いた実績も素晴らしく、カワサキのマシンセッティング技術を2016年当時よりも高く評価している可能性もありそうです。

カワサキは負けられない戦いに

カワサキは鈴鹿8耐に復帰してから5年目で、15年ぶりの優勝を狙う挑戦者の立場です。しかしジョナサン・レイを招集したからには例年以上に勝ちにこだわってくるでしょう。

レイが転倒するなどライダーの落ち度で結果を残せないならしょうがないですが、ベストなレースをしても実力の差で勝てなかったということになれば、カワサキとジョナサン・レイの信頼関係に影響が出ます。メカニックは相当なプレッシャーも受けているのではないでしょうか?

優勝候補は3連覇中のヤマハ・ファクトリー・レーシングチームです。エースライダーの中須賀克行は、全日本ロードレース選手権の2018年シーズンで最高のスタートを切っています。ヤマハとカワサキの熱いバトルになるのか、スズキやホンダも優勝争いに加わえるのかなど見所満載です。

耐久レースなので、タイヤマネジメントなどライダーは常に100%の走りをするとは限らないものですが、シーズンオフのSBK、MOTO-GP合同テストで1人だけ異次元の走りを見せていたレイが、渡辺一馬や中須賀克行など全日本のトップライダー達と比べて、どのくらいのタイムを出すのかが興味深いです。

おわりに

ジョナサン・レイの参戦に加えて、各チームのマシンも進化しているので、2018年は過去最高にレベルの高いレースになるでしょう。鈴鹿8耐の観客数は全盛期に比べると減っていますが、ここ数年は前年比で増加を続けています。

2018年はジョナサン・レイ効果やバイクレース全般で人気拡大している影響もあり、天気さえ良ければ昨年を上回る観客動員数を記録して大きな盛り上がりを見せるでしょう。

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