BMWの2017年国内バイク販売が好調

BMWの2017年国内新車販売は、5,230台で過去最高を記録しました。輸入車全体の新車販売が低迷する中で、BMWは1人勝ちの格好になっています。ここ最近はS1000RRのスポーツバイクが高評価を得ているほか、G310R/GSといった普通自動二輪免許で乗れる車種も発売したことが販売台数を大きく押し上げました。

BMWの大きな魅力は四輪車で培ったブランド力です。丸を4つの三角で区切って、白と青の色をしたBMWのエンブレムは付いているだけで高級車のイメージを感じます。BMWはベンツ、アウディと並ぶドイツの高級メーカーです。

日本ではBMWの四輪車(乗用車)販売台数も、2017年で5年連続過去最高を記録するなど絶好調です。BMWの乗用車は一番安く買えるコンパクトハッチバックの1シリーズでも317万円〜、セダンのエントリーモデル3シリーズで431万円〜のラインナップです。

販売価格も高価で、維持費も国産車より高額なことから、高級ブランドが定着してBMWに憧れを抱いている方も多いです。BMWはバイクも長い歴史歴史を持っていて、以前は定番のGSシリーズなど大型アドベンチャーバイクがメインでした。

ここ最近はフルラインナップ戦略を打ち出し、スポーツバイクのS1000RRやスクーターの参入で着実にシェアを伸ばし、2017年には普通二輪免許で乗れるG310シリーズの登場で若者を中心に大きく販売台数を伸ばしました。

G310シリーズの魅力

G310は、ストリートバイクのG310Rと、アドベンチャーバイクのG310GSの2種類をラインナップしています。BMWのバイクでは初の400cc以下で、普通自動二輪免許で乗れる中型バイクになります。

インド生産に単気筒エンジンを組み合わせたことで、リーズナブルな価格にまとめています。さらに安いだけではなく走行性能もライトボディーを活かした軽快な走りでオーナーから高い評価を得ています。

下の比較表のように、価格を見てもライバル車種と大差はありません。BMWのバイクに乗れる優越感を得られるなら、多少は高くても国産よりもBMWを買おうとする方が多いです。G310シリーズは特に若者から支持されています。

G310Rの特徴

発売日:2017年6月1日
エンジン:4ストロークDOHC水冷単気筒313cc
価格: 599,000円(2017年11月より値上げ)
詳細:中免で乗れるBMW「G310R」が58万円で登場!!

・ライバル車種との価格比較
KTM 390DUKE:620,000円
KTM 250DUKE:570,000円
ホンダ CB250F:464,600円
ヤマハ MT-03:567,000円
ヤマハ MT-25:536,300円

G310GSの特徴

発売日:2017年11月1日
エンジン:4ストロークDOHC水冷単気筒313cc
価格: 669,900円
詳細:BMW G310GSの東京モーターショー2017レポート

・ライバル車種との価格比較
スズキ Vストローム250:570,240円
カワサキ ヴェルシスX:629,640円
ホンダ CRF250 RALLY:648,000円

250cc登場の可能性は?

日本では150cc〜249ccまでは高速道路は乗れるけど、車検は不要で人気の高いカテゴリーです。しかし250ccクラスで区切りを付けている先進国は日本だけで、海外のミドルクラスは300cc〜400cc前後の排気量が普通です。国によっては高速道路の制限速度が高い場合もあり、海外では250ccクラスは非力で中途半端な扱いを受けています

BMWと近い境遇なのがオーストリアのバイクメーカーKTMです。390DUKEを先に発売した後、日本市場を意識して250ccモデルを追加投入しました。250DUKEのワールドプレミアは日本で行うなど、世界の中でも日本市場を強く意識したモデルですが、インド生産で390DUKEと共通のプラットフォームを使ったことで、ラインナップの多様化を成功させました。

BMWも欧州メーカー、インド生産という点ではKTMと共通しています。現時点では250ccエンジン追加の噂はありませんが、2017年の販売が好調だったこともあり、今後も日本でBMWのバイク販売の好調が続けば、日本市場向けに250ccエンジン追加を検討してくれるかもしれません。

ただし、KTMは250cc単気筒エンジンで行なわれるMoto-3(ロードレース世界選手権)に参戦しています。250ccエンジンをアピールしたい狙いもあってラインナップに加えた背景もあります。2輪のモータースポーツに消極的なBMWは、250ccクラス投入に消極的な姿勢を示す可能性もあります。2017年にG310シリーズを投入したばかりなので、現時点で250cc登場を待つのは得策ではありません

世界中でBMWのバイクは売れまくっている

BMWは日本で毎年のようにバイク販売台数過去最高を記録していますが、海外でも軒並み売上は好調です。特にアジア市場では大型バイクが好調で、2016年の販売における前年比は日本が10.4%と高い伸び率を出す一方で、中国74.3%増、タイ62.6%増と急成長を遂げています。

欧州でも、本国ドイツをはじめ、スペイン、フランスなど軒並み好調で、海外でよく売れているのは、伝統のデュアルバーパスバイクGSシリーズです。大型ボディーを軽快に操れるGSはBMWの代名詞とも言えるバイクで、長い歴史がありますが、世界でデュアルバーパスバイクのブームが起こったことでBMWの注目度が高まりました。

ここ数年は売上好調で開発資金を費やせる環境だったことから、G310シリーズやEVバイクのC evolutionなどラインナップを拡大できたのでしょう。

つまり、BMW好調の要因はフルナインナップ化の戦略で、見事に的中して日本でもG310シリーズが売れる結果に繋がりましたが、BMWが新型車種の投入に積極的になれたのは世界で大型オフロードバイクのGSがヒットした背景もあります。

2018年の目玉は並列6気筒アメリカンの「K1600GrandAmerica」

2018年に登場予定のニューモデルは春に登場予定の「K1600GrandAmerica」です。2017年にモデルチェンジした並列6気筒搭載ラグジュアリー・ツアラーモデル「K 1600 GTL」と新登場したバガースタイルの「K1600B」に続くK1600シリーズ3車種目になります。

ハーレーのようなVツイン系とは違い、V6のパワーを兼ね備えた走りに、K1600Bにはない重厚感を組み合わせて、魅力的な車種になると期待しています。ほかにも主力のGSシリーズの多くがモデルチェンジする予定で、普通自動二輪免許でも乗れるビッグスクーター「C400X」の投入も予定しています。

2017年11月に発売された、G310GSの新発売特需は2018年初頭まで残っていることを考えれば、2018年も過去最高の販売台数を更新する可能性は高そうです。

おわりに

あくまでも個人の意見ですが、BMWはマーケティングが上手です。もちろんバイクの性能も素晴らしいですが、売るための戦略や開発投資のやり方を熟知しています

ライバルよりもスペックの優れたバイクを売ったり、モータースポーツで優勝すれば売れる時代ではなくなってきている中で、BMWはバイクでもブランド力の構築と、業界屈指の電子制御や大型オフロードバイクの走破性能で他社と差別化を図っています。

インド生産のG310シリーズも売れていることから、今後もインド工場の稼働率はさらに高まる可能性もあります。BMWの販売台数が日本メーカーに大きく劣っていた理由のひとつは、1台あたりの販売単価がハーレーを超えるほど高額だったからです。フルラインナップ化によって単価を下げたことで販売台数が伸びています。

高額なバイクから販売して、そのブランド力を利用して小排気量、インド生産のリーズナブルなバイクを販売する戦略は、日本メーカーにはマネできないことです。BMWが世界販売の売上高で日本メーカーに匹敵する時代が来るのも時間の問題かもしれません。

こちらの記事もあわせてどうぞ

バイクの最新ニュース
バイクの新型モデル情報、バイクグッズや法律動向などバイクに関わるバイク業界関連情報、バイクレース情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの最新ニュース
バイクの基礎知識
バイクを持つ前・持っているときに知っておきたい初歩的な知識、バイクを購入するときに知っておきたいこと、バイクを手放すときに知っておきたいことを紹介しています。
バイクの基礎知識
バイクを売るコツ
バイクを売るコツをつかめば、早く売る、高く売る、簡単に売るなど自分の希望に応じた売り方を選ぶことができます。
「バイクを売るコツ」はこちら
どの買取業者に売るかお悩みの方へ
どこの買取業者に売るかで迷ったら、当サイトのおすすめ買取業者をご参考下さい。 みんながどこでバイクを売っているか、買取業者利用アンケートも紹介しています。
「おすすめのバイク買取業者」はこちらで紹介

コメントを残す

サブコンテンツ

ページの先頭へ