バイクは自動運転車と共存できるのか?

2020年の東京オリンピックには、自動運転車を実用化する計画が出されるなど、街中で自動運転する車が走りまわる日も現実味を帯びてきました。2016年からは神奈川県藤沢市で、自動運転のタクシー(ドライバーが同乗するが運転操作はコンピューターがメイン)が試験運用されています。

車の自動運転技術は人工知能の中でも先に進んでいると言われていますが、課題になるのが、バイク、自転車、歩行者など車以外の車両です。特にバイクは自動車専用道路(高速道路)を含めて、車と同じ走行車線を走り、不規則に車線変更やすり抜け運転するケースが多く、車の自動運転の天敵です。

私「ブル」が独自に、車の自動運転とバイクが共存できる日がくるのか分析してみました。

バイクと自動運転の車が共存できる日はくるのか?

車の自動運転技術は、法整備が解決すれば、実用化できる水準まで進化していると言われています。数年前までは、車の自動運転実用化は夢のような話に感じましたが、レーダークルーズや同一車線自動走行が実用化されてきました。

将棋やチェスではプロがコンピューターに負けるほど人口知能が進化していて、多くの専門家が、近い将来は車の自動運転が実用化になる予測をしています。現時点では国内の道路交通法をはじめ、ジュネーブ条約でも運転手なしの車の運転は禁止されていますが、人口知能の進化によって、国際的に法整備が進んでいく可能性は高いでしょう。

車の自動運転技術の開発が進む一方で、バイクは、電子制御は進化しているものの、自動運転の実用化は現時点でありません。少なくても、この先30年で道路を走る車両(車・バイク・軽車両含む)全てが自動運転になる日はこないでしょう。

車の自動運転とバイクが公道で共存していく中で一番の課題になるのが、事故の抑制と事故が起こった時の賠償問題です。

事故をゼロにすることはできなくても、減る可能性が高い

警視庁の発表によると、平成28年に起こった交通事故の件数は499,201件です。実際には警察を呼ばない自損事故や、示談で対処する接触事故もあるので、全国では年間50万件を大きく超える事故が起きています。

世の中の全ての車両が自動運転になれば、交通事故は0件になると分析されることもありますが、歩行者や自動運転非装着車(バイク・自転車含)と共存する以上、完全に事故が0件になることはないでしょう。

最初のうちは自動運転の車に過失が大きい事故が発生する可能性もありますが、免許取得者が手動で運転する車両で年間約50万件の事故が起こっているので、手動運転から自動運転に変わっていけば事故件数は減少することが予測されます。

特に、オカマ(前の車両に後ろから追突)や、赤信号無視など加害者の過失が100%になるような悪質事故は、自動運転車に限れば0件にすることも可能です。

事故が起こった時の賠償問題

被害者への損害賠償金については、自動車保険でカバーできるでしょう。最初のうちは完全自動運転の場合で保険料が割高になる可能性がありますが、人が運転する車よりも自動運転の方が事故が少ないことが立証されれば保険料は安くなるでしょう。

自動運転の課題は、人身事故を起こした際の刑事責任を誰が取るかです。

自動運転は以下の6段階レベルに区分されています。

・レベル0:ドライバーが常に運転し、自動ブレーキや走行支援システムを装備しない昔ながらの車
・レベル1:加速・操舵・制動のいずれかの制御システムが導入されている(主に自動ブレーキ搭載車)
・レベル2:加速・操舵・制動のうち同時に複数の操作をシステムが行う状態(主に同一車線自動運転搭載車)
・レベル3:特定の条件が揃えば、車が完全自動運転するが、システムが要請した場合、いつでもドライバーが運転を変われるように待機している必要がある
・レベル4:主に高速道路や限られた敷地内など特定の道路を完全にコンピューターで運転を行い、ドライバーはその間運転に関与しない
・レベル5:完全自動運転(無人運転)

現在、レベル2までは市販車水準で実用化していて、レベル3は神奈川県藤沢市のタクシーなど一部で試験運用されています。レベル3までは、交通事故の責任はドライバーが負うことになり、レベル4以降はドライバーが関与しないため、誰が責任を取るのか定まってなく、2017年8月現在試験運用を含めて実用化されていません。

交通事故はいかに自動運転が優れていても、バイクや他の車など周囲の車の過失で事故に巻き込まれてしまうことがあります。車に過失がなくても、バイクや歩行者、自転車など車から見て交通弱者相手に事故を起こした場合、過失割合は車が高くなる傾向があります。

最終的には、自動運転の車には刑事責任がなくなる法律を作って、賠償金を手動運転時よりも増やす等の処置になるのが、現実的な着地地点ではないでしょうか?

人口知能が意図的に事故を起こす可能性がある?

人口知能が進化すれば、常に状況を読み取り、場面に応じて被害を最小限にする判断ができるようになります。人口知能の判断は正確であっても、人間の判断とは大きく異なり、場合によっては意図的に事故を起こす可能性も考えられます。

たとえば、峠道や海沿いの道路を自動運転する車が走っていて、車線オーバーや飛び出してきたバイクと接触しそうになったとします。その時に、人口知能が急ブレーキをすると自分の車が崖から転落する可能性があるとして、ブレーキをかけずに(最低限のブレーキで)バイクを轢いて、死亡事故に発展してしまうことが考えられます。

こうしたところは、技術的な問題でもありますが、真に自動運転がバイクのみならず、社会と共存するために重要な課題でしょう。

まとめ

車の自動運転とバイクの共存については、レベル4の高速道路や特定ルートに限定した自動操縦までは、課題が多いものの実用化可能だと思います。
レベル4の自動運転が実用化される場合、高速道路は自動運転車専用レーンが設けられ、バイクが自動運転中の車の走行を妨害したり、接触事故を起こした場合、バイク側に厳罰が出る法改正が必要になるでしょう。

レベル5の完全自動運転の車が街中を走り回ることについては、歩行者や自転車など立場が弱い者を相手に事故を起こした時の賠償問題や刑事責任の課題が困難で、現時点の自動運転技術や法律では現実的ではありません。

バイクは技術的に自動運転することが難しいことをはじめ、バイクを運転することは移動手段だけではなく、趣味にしている方も多いため、世の中の全車両が自動運転になる日はこの先もずっと来ないと思っています。自動運転の車とバイクは共存できますが、時代が進むに連れて手動運転の車両が不利になるように時代が変わると予想しています。

今後はバイクも電子制御が進化して、車のような自動ブレーキなどレベル1程度の安全装置が導入されて、交通事故全体の件数は減っていくでしょう。

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