暴走族の仕組みと減った理由

警察庁が発表した平成27年中の暴走族の実態調査資料によると、暴走族グループの数は227(前年比71減)、構成員数は6,771人(前年比59減)となりました。暴走族のグループ数は平成23年の452から約半数にまで減少しています。

私は比較的暴走族が盛んな地域の神奈川県出身の33歳です。暴走族が走っている姿を見る機会は、ここ10年で明らかに減って、夏場でも静かな夜が増えました。私が高校生の頃は、出身中学校の同級生に何名かは暴走族に入る人がいるのが当たり前でした。

最近は暴走族の数が減って、若者でも暴走族と全く接点が全くない方が増えています。暴走族の仕組みと減少している理由についてまとめました。

暴走族の仕組み

暴走族は旧車と呼ばれる古いバイクやカスタムバイクで、夜な夜な空ぶかしやローリングなどの違法運転を繰り返す暴走運転をするグループです。派手で目立つバイクの乗り方をするには、暴走族に所属しないと周囲の暴走族から目をつけられて暴行を受けるリスクがあります。

暴走族は、警察や世間からは認められていないものの、地元のヤンキーや暴力団から暴走行為を容認されるために必要が組織と表現できます。暴走族は主に紹介によって構成員を増やしています。なかには、喧嘩が強く気合が入ったルックスでないと暴走族に入るのを拒否されるなど、新規メンバーの選考をしているケースもあります。

暴走族に入れば、集団で暴走運転をすることができて、既存メンバーから警察に捕まらないテクニックを教えてもらえます。しかし、暴走族に入るとカンパが必要で、定期的に上納金といったお金をグループに払う必要があります。

暴走族は暴力団がバックについていることが多く、暴力団の資金源にもなっていますし、先輩が新しいバイクを買うときに購入費用を援助しないといけないなど、大変なことも色々あります。

バイトをしている暴走族は少数派で、親のスネを感じったり、悪いことをして資金調達をしたり、バックについている暴力団から、祭りでの屋台のスタッフをはじめ仕事を紹介されることもあります。

「湘南純愛組」や「特攻の拓」など暴走族をモチーフにした漫画のように、毎日ほかの暴走族グループと喧嘩三昧といったことは現代ではありませんが、抗争が全くないわけではなく、暴走族グループの指示に従って、自分が関係していない喧嘩に巻き込まれることも多いです。

10年以上前は、5万円〜10万円の費用を払って特攻服と呼ばれる、刺繍で文字を多数入れた服を着たり、髪型はパンチパーマかアイロンパーマが必須など、ルールが多かったですが、最近の暴走族は私服で髪型自由など緩いルールのグループが増えています。

暴走族が減少した理由

暴走族が減少した理由は警察の取り締まりによる成果と、若者のバイク離れの2つの要因があります。

警察の取り締まりは年々厳しくなっています。昔は無免許や盗難車で活動する暴走族が多数いましたが、大きな犯罪行為をしていればすぐに捕まります。最近の暴走族は免許取得者の比率が高く、高額な費用を払ってバイクを購入しないといけません。

暴走族として活動するためのハードルが上がり、なおかつ違反切符を切られたり、補導や逮捕されるリスクが高まっています。

最近では若者のバイク離れが進んでいて、若者の間から暴走族はカッコイイといったイメージがなくなってきています。暴走族に入るステータスが若者の間でも薄まってきていて、暴走族をはじめる初期費用や活動するリスクが高まったことから、暴走族に入りたいと思う若者の数自体が減少しています。

15歳や16歳など中学卒業前後から暴走族に加入する若者は、まずは自分のバイクを持たずに先輩のバイクのタンデムや、原付スクーターで後ろをついていくなど、下積み期間が必要な環境に変化してきています。

暴走族に入ったのに、バイクを持てない。買えないといった状況は惨めで切なく楽しさが少ないです。周囲からの目線も冷ややかになることを懸念して、興味を持ったけど話を聞いて暴走族に入るのを拒否する若者も増えています。

ネットの影響もある

ネットが普及する前は、暴走族と関係のない友人同士の会話でも「暴走族はダサい」、「カッコ悪い」といった悪口を口にしてはいけない暗黙のルールがありました。暴走族の悪口を言ったことが、どこかのルートで伝わると暴力行為のターゲットにされるリスクがありました。

しかし、ネットの普及によって匿名で自由に意見を言えるような時代に変化していきました。私が高校生だった頃にはなかった「痛い」といったネット用語が普及して、3段シートで空ぶかしをしながら走る行為に対して、若者の間でもネガティブに捉えられるように変わっていきました。

ネットの影響で暴走族のブランド力やステータスそのものが低下して、憧れを抱く若者が減少しています。

ドロップアウトする形がオタクへ変化!?

暴走族は勉強や学校が嫌になった若者が、ドロップアウトする受け皿の場所として人気を集めていました。しかし、最近ではスマホやゲームの普及で、ドロップアウトした若者たちは引きこもりになったり、毎日ゲーム三昧の遊び方をする人が増えています。

バイクを買うお金やカンパ費用を工面して暴走族に所属するよりも、緩くて楽な遊び方を求めるように変わってきました。ドロップアウトした不良少年がみんなオタクになるといえば語弊がありますが、若者の受け皿になる形がネットやSNSの普及によって多様化してきて、暴走族以外の選択肢が増えたことは事実です。

まとめ

暴走族は周囲に迷惑をかける暴走運転を繰り返していて、消滅するか活動方法を変えることが求められます。

私は暴走族に所属していませんでしたが、16歳からバイクに乗って中学時代の同級生で暴走族に入った方とは、中学を卒業してから同じバイク好きということで仲良くなりました。
私はヤンキーではなかったので、中学時代はグループが違っていた同級生と高校に入ってから会話をするようになりました。

当時暴走族だった友人のバイクに対する愛情や情熱は本物で、暴走族で活動している少年も根本的な所は全てが悪ではないのかなと思いました。

暴走族の減少については良いニュースですが、暴走族の減少と連動して若者のバイク離れも進んでいます。暴走族とは別に、若者がバイクに憧れる形ができていけば、安全でバイク市場も盛り上がる環境が作れるのではないかと思います。

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