2019年モデルの新型Ninja ZX-10Rが凄い!!買う売る時のポイント


http://www.khi.co.jpより

カワサキは2018年9月2日に、SBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍しているフラッグシップスポーツの、「Ninja ZX-10R」シリーズの2019年モデルを発表しました。2018年10月1日より導入国で順次発売され、日本仕様も2019年春に発売予定です。

モデルチェンジの注目ポイントをまとめると以下のとおりです。

・外観、シャーシは先代から据え置き
・エンジン出力を203PSにアップ、ZX-10RRは204PSを達成
・全モデルでクイックシフト(アップ&ダウン)を標準装備
・電子制御サス付きのZX-10R SEにハイリーデュラブルペイント(小キズの自動再生機能付き塗料)を採用
・エンジンカラーをシルバーからブラックに変更
・ボディカラーは先代と共通グラフィックでデカールカラーを変更
・乗りやすさが大幅に向上
・シリーズ全3グレードを国内発売
・ZX-10RRは全世界500台限定、アメリカでは6,000ドル(70万円弱)の値上げ

メーカー(kawasaki)発表のYoutube動画

レースで開発した技術をフィードバック

カワサキは国産4大メーカーのなかで唯一、レース専用車両で争われるMoto-GPではなく、市販車ベースのマシンで行われるSBKに全精力を注いだモータースポーツ活動をしています。新型Ninja ZX-10RRは、限りなくワークスマシンに近いスペックになっています

通常グレードもレースで開発した技術を惜しみなく投入して最高出力、最大トルク、扱いやすさの全てで従来モデルより向上しました。特に評価をしたいのはSBKを通じてショーワと共同開発したサスペンションです。フロントフォークはBFF(バランスフリーフォーク)、ZX-10RRのリアショックはBFRC(バランスフリーリアショック)になっています。

昨今はカワサキ以外の国産メーカーを含めて、スーパースポーツバイクにオーリンズ製サスペンションを採用するケースが増えています。日本メーカーのショーワと最高峰のレースを通じてサスペンションを共同開発して、オーリンズ製と同等以上の評価を得ているのは素晴らしいことです。

専門家の試乗レビューでは、新型Ninja ZX-10Rは従来モデルよりも扱いやすくてコーナリングが軽くなったと評価されています。SBKで圧倒的な速さを誇るのは、パワーが高いだけではなく乗りやすさも兼ね備えているからです。

一昔前のレース用バイクは、ジャジャ馬にカチカチのサスペンションで、腕の良いプロライダーが乗らないとタイムを落としてしまうものでした。最新のスーパースポーツはアマチュアライダーでも扱いきれるフィーリングの中で、サーキットのタイムを出せる設定に進化しています

新型Ninja ZX-10Rのエンジンは、連打式のロッカーアームからフィンガーフォロワーのロッカーアームに変更し、通常グレードの最高出力を200PSから203PSにアップさせました。耐久性も高めていて、設定変更によって中低速域のトルクをアップ、パワーバンドの拡大を行ったことで乗りやすさを向上させています。

また、ZX-10RRでは、Pankl社製のチタニウムコネクティングロッドを採用することで最高出力を204PSまで高めています。Pankl(パンクル)社はレーシングカーや航空宇宙関連のエンジンを手がけるメーカーで、チタニウムコネクティングロッドは従来のスチール製より1本あたり102gの軽量化によってパフォーマンスを向上させています。

アメリカ仕様ではZX-10RRを6,000ドルに及ぶ大幅な値上げを行っていて、ワークス仕様に近いプレミアムモデルの位置づけに変更しています。

ZX-10R SEの進化

電子制御サスペンション付き上級グレードのZX-10R SEは、通常モデルと同様に、エンジン改良と細部のサスペンションの設定変更を行っています。目玉になるのは、先に発表した新型H2で初採用した、浅い傷を自己修復できる「ハイリーデュラブルペイント」です。

電子制御付きグレードでの標準設定になるので、塗料による価格の上乗せ幅がいくらなのかは不明です。注目の新塗料を採用する車種が増えていくのは良いことです。大量生産化によってコストを削減して、定価100万円以下の車種でもお手頃なオプション料金で選択できるようになってもらいたいです。

どうせなら、新型H2のようにスマホ連動メーターを追加するなど、持っている技術を余すことなく導入してもらいたかったです。ハイリーデュラブルペイントの詳細は新型H2のページで、詳しく紹介しています。
新型H2はさらにハイパワー化。スマホ連動、自己修復塗料も搭載。

スペックの変更点はエンジンのみ

2018年モデルと比較したスペックの変更点は最高出力と最大トルクのみです。

・最高出力
2018年モデル:147.1kw(200PS)/13,000rpm
新型(STD・SE):149.3kw(203PS)/13,500rpm
新型(RR)  :150.0kw(204PS)/13,500rpm

・最大トルク
2018年モデル:113.5Nm/11,500rpm
新型(STD・SE):114.9Nm/11,200rpm
新型(RR)  :115.7Nm/11,500rpm

その他のスペックは全て2018年モデルと共通です。スペックの違いはないですが、サスペンションの改良によって乗りやすさが向上しています。クイックシフト標準装備など軽微な変更をしながら重量を据え置きにしたのは、細部の軽量化が行われている証拠です。

2018年モデル以前のNinja ZX-10Rのスペックや特徴はこちらのページをご覧ください。
カワサキ Ninja ZX-10Rの特徴と買う・売る時のポイント

2019年モデルNinja ZX-10Rシリーズの予想価格

カワサキより以下の全3グレードで日本仕様を導入するとアナウンスされました。

・Ninja ZX-10R
・Ninja ZX-10SE
・Ninja ZX-10RR(世界500台限定、公道走行不可)

2018年10月1日に発売されたアメリカでの価格をご覧ください。

Ninja ZX-10R:15,399ドル(据え置き)
Ninja ZX-10SE:未発表
Ninja ZX-10RR:24,899ドル(6,000ドル値上げ)

ZX-10Rの価格は、日本仕様では標準カラーになるKRTカラーの価格です。クイックシフトを標準装備したにも関わらず、価格据え置きにしたのは良心的な価格設定です。日本仕様は据え置きではなく10万円弱の値上げを行うかもしれません。

SEは、ハイリーデュラブルペイントを追加しているので、標準グレードより値上げ幅が大きくなる見込みです。通常グレードに比べた値上げ幅の差が、ハイリーデュラブルペイントのコストを表すパッケージなので、ZX-10R SEの価格設定に注目です。

ZX-10RRは日本円で70万円弱の大幅値上げです。Pankl社製のチタニウムコネクティングロッドは高級部品ですが、それだけでこの価格差にはなりません。全世界500台限定でシリアルナンバーを入れたことや、2018年モデルのZX-10RRが即完売したことで強気な販売方針にシフトしたのでしょう。

■2018年モデル・NinjaZX-10Rシリーズ国内モデルのメーカー小売価格
Ninja ZX-10R:1,782,000円
Ninja ZX-10SE:2,856,600円
Ninja ZX-10RR:2,532,600円

■2018年モデル・NinjaZX-10Rシリーズ逆輸入車のブライト価格
Ninja ZX-10R:2,208,600円〜
Ninja ZX-10SE:2,856,600円
Ninja ZX-10RR:2,532,600円

標準仕様のみ国内モデルが安くなっているのは、エンジン出力をNA表記して、パワーを抑えた設定になっているからです。2019年モデルの国内仕様は、フルパワー化で販売するかによって価格設定が変わります。

フルパワー化の逆輸入車ベースであれば、ブライト価格からプラス10万円以内の220〜230万円前後になるでしょう。ZX-10RRはアメリカ仕様を参考にすると300万円オーバーになる見込みです。

国内仕様は毎年、受注開始してすぐに完売します。2019年モデルの新車購入をしたい人は予約開始時期をチェックして、すぐに予約をするようにしてください。あらかじめディーラーに購入希望の連絡をして、予約開始時期がわかり次第連絡をもらうようにしておくとよいでしょう。

中古バイクへの影響は?

2018年以前の中古バイクの価格は、今回のモデルチェンジで大きな影響が出ないと予想します。スポーツバイクは性能アップによって型落ちの値段が下がる傾向があります。Ninja ZX-10Rの場合は、2019年モデルでクラストップクラスのスペックに進化しましたが、型落ちとライバル車種を比べてもヒケを取りません。

外観の変更点が少ないことを考えると、2019年モデルが発売しても中古市場への影響は限定的でしょう。ZX-10RRが国内でも大幅値上げをすると、2018年モデルのZX-10RRのプレミアムも高まる可能性があります。モデルチェンジを意識して売却を急ぐ必要はありません。

おわりに

200万円前後で買えるリッタークラススーパースポーツバイクは、ここ数年で上限馬力200馬力で頭打ち状態でしたが、ZX-10Rはさらなる進化を遂げました。サスペンションにショーワ製を採用して大幅に進化させた点に好感します。

カワサキは2018年もZ900RSシリーズや新型Ninja250など販売が好調ですが、ZX-10Rの進化はメーカーの底力と勢いを感じるものでした。現時点では、国産の大衆向け市販車最速の称号を得ることになるでしょう。

エンジン性能を進化させましたが、スマホ連携メーターやハイリーデュラブルペイントの全グレードオプション化など、まだまだ伸びシロを感じるパッケージングです。来年以降も着実な進化を遂げていくでしょう。

2018年もSBKでは、ライダー(ジョナサン・レイ)と、マニュファクチャーの両方でカワサキが独走してチャンピオンを獲得しました。2019年も強いカワサキは健在で2018年シーズ以上の独走状態になるかもしれません。

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