新型H2はさらにハイパワー化。スマホ連動、自己修復塗料も搭載。

スピードの聖地として知られるボンネビル ソルトフラッツで、2018年8月に開催されたイベント「ボンネビルスピードウィーク」にて、カワサキから2019年モデルの「H2」が公開されました。公道も走れるスーパーチャージャー搭載メガスポーツマシンのH2は、2018年に国内仕様のH2 SXを発売して大きな注目を集めました。

海外モデルのH2は2017年モデルから最高出力205馬力に抑えられていましたが、2019年モデルはH2 SXのノウハウを応用して231馬力にパワーアップします。

さらに、カワサキ車初のスマホ連携機能と、熱を加えると浅い傷を自己修復できる「ハイリーデュラブルペイント」を採用して大きな注目を集めました。2つの新採用装備は、将来的に幅広い市販車での普及を期待できます。

スマホ連携機能

H22019年モデルのメーターは新作のカラーTFT液晶を採用し、新たにスマホ連携機能を追加しました。電話やメールの着信を走行中にメーターで確認できるようになります。

大事な連絡があれば、安全な場所に止めてすぐに対応することができますし、案内メッセージなどで鳴ったスマホを確認する手間がなくなります。さらに専用アプリをダウンロードすれば、スマホから走行データを確認する機能も追加されます。

スマホ連携機能やスマホ連動メーターは、キムコのS150、ホンダのゴールドウィングで実用化されていて、将来的には幅広い車種での普及を期待されています。カワサキはフラッグシップモデルのH2で初採用になりましたが、今後は他メーカーを含めて小排気量バイクにも採用するケースが増えていくでしょう。

浅い傷を自己修復できる「ハイリーデュラブルペイント」

カワサキより詳細資料の発表はありませんが、熱を加えて浅い小キズを元の状態に戻す構造の塗料を、2019年モデルに新採用しました。傷が消える塗料は複数の塗料メーカーより製品化されていて、ほとんどのものは塗料に弾性のある素材を使用することで、一度ついた傷もゴムが元に戻るような仕組みで弾力のある塗料が反発して元に戻す仕組みです。

当サイト調べでは市販バイクへの採用事例はほかにありません。高級車メーカーのレクサス・LSシリーズには傷の消える塗料を採用しています。

川崎重工業の発表した資料によると、「修復まで1週間ほどかかることがある」と記載されています。おそらく、既存の傷が消える塗料と同じように弾力のある塗料の反発効果によって傷を消す仕組みでしょう。熱を加えることで、塗料の弾性を高める工夫をしているのかもしれません。

バイクのカウルは立体的な構造のため、車で普及しているプロによるポリマーコーティングするのはコスト面の効率が悪いです。バイクは走行中の傷だけではなく、ライダーとの接触や擦れによる小キズが付きやすく、特にタンクはニーグリップなどで小キズのつきやすい特性があります。

新開発したハイリーデュラブルペイントによって、ライダーの悩みだった傷対策を大幅に軽減してくれそうです。傷の付きやすい黒系の色も選びやすくなります。ただし、バイクよりも大量生産できる車で見ても一部の高級車でしか採用されていないので、100万円以下で買える車種に採用されるのは時間がかかるかもしれません。

新型H2の実力

ボンネビルスピードウィークにて行われた最高速チャレンジでは、2019年モデルH2のノーマル状態で、337.064kmの記録を出して市販車クラスの世界記録を更新しました。エンジンの主な変更点はH2 SXのインテークチャンバーを採用して高効率化したことです。

ほかにも、2019年モデルのNinja H2は以下の変更点があります。

・タイヤをブリヂストンの新型RS11にアップデート
・ナンバー灯をLEDに変更し、灯火類のフルLED化
・ブレンボ製最高級キャリパー「Stylema」を新採用
・スーパーチャージャーのエンブレームを変更

なお海外モデルのH2は従来モデルと同様に、上位モデルのH2Carbonを用意することが決まりました。
国内モデルのH2 SXの2019年モデルの進化にも期待がかかります。

おわりに

231馬力、最高時速337kmは、公道をはじめ国内のサーキットでもパワーが有り余ってしまいます。それでもスペックやパワーのゆとりはメガスポーツにとって重要な指標です。H2 2019年モデルの進化は、カワサキの勢いを感じるものでした。

スマホ連動モニターについては、早く他の車種にも普及してもらいたいです。大きなバイクに乗っているとスマホが鳴っても気付きにくいですし、仕事や家族からの連絡がないかを気にしながら乗ったり、スマホを小まめに確認をするのはツーリング時のストレスになります。

またサーキットを走る場合は、メーターを見る余裕がないので、走行データを後からスマホで確認できるようになるのはとても便利です。

傷修復のできる塗料は生活傷程度の浅い傷しか対応できませんが、黒系の塗料では魅力的な機能で艶の長持ち効果も期待できます。塗料の経年劣化によって修復機能が弱回る可能性もあるので、発売して10年前後の実績ができるまでは過度な期待をしないほうがいいかもしれないです。

新型H2の発表はインパクトのあるスペックの向上と、新装備の採用などカワサキの進化を強く感じられる内容でした。

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