2018年発売予定の新型フォルツァ(FORZA)はX-MAXに勝てるのか?

東京モーターサイクルショー2018では、ホンダから2018年夏発売予定の新型フォルツァが国内初公開されました。ライバルは2018年1月に発売したX-MAXです。現地で新型フォルツァを取材して、フルモデルチェンジしたPCXに近いデザイン性を感じて、個性やインパクトではX-MAXに劣っている印象を抱きました。

250cc以上のスクーターはビッグスクーターと呼ばれて、2000年代前半にはフォルツァ、マジェスティなど、ラグジュアリー系ビッグスクーターが大流行しました。2000年代後半にビッグスクーターブームは終息しましたが、2018年は新たなビッグスクーターブームが始まりそうな予感です。

従来のラグジュアリーなスクーターよりも走行性能を重視したモデルの人気が高まり、ヤマハは2018年1月に新型モデルのX-MAXを投入しました。ホンダの新型フォルツァは、X-MAXを追随するスポーティーモデルとして注目を集めています。

新型フォルツァの特徴

現代のビッグスクーターに求められる要素は以下の通りです。

・スポーティーな走り
・スポーティーなデザイン
・小回りの良さ
・収納力
・便利で快適な装備

250ccクラスのビッグスクーターの場合、峠のワインディングではなく、街乗りにおける軽快な走りを重視されます。つまり、軽くて取り回しが良く、幹線道路や高速道路で短い区間を走る際の巡航性能が重要なのです。新型フォルツァは先代のフォルツァSiに比べて12kgの軽量化を行い、ホイールベースを縮めてキャスター角を立てることで、取り回しの良さも改善しました

ボディサイズを一回り小さくしても、収納スペースは先代以上の容量を確保しています。シート下収納はフルフェイス2つまたはA4サイズのバックを収納可能。フロントのグローブボックスは500mlのペットボトルの入る大きさを確保。12VのDCソケットもあるのでスマホの充電やナビへの電源供給もできます。

装備はスマートキーをはじめ、灯火類のフルLED化、クラス唯一の電動スクリーンを搭載しています。

デザインは新型PCXに似ている

新型フォルツァの展示車両を見て感じたのは、2018年4月にフルモデルチェンジしたPCXに似ていることです。一回り以上大きいボディサイズに大型スクリーンを搭載して、一目で見分けは付きますが、カウリングや灯火類のデザインに共通点を感じました。


こちらの写真は、東京モーターサイクルショー2018で展示された新型PCXシリーズです。

ヘッドライトはPCXよりボテっとしたデザイン。新型フォルツァはウインカーミラーを採用して高級感を出していますが、PCX250の車名にしても違和感を感じなかったでしょう。ちなみに、新型フォルツァは、2017年に生産終了したフォルツァSiの後継車種にあたります。

欧州ではすでにフォルツァ300として発表していて、日本仕様はダウンサイジングを行い250ccでの発売を予定しています。先代のフォルツァSiも、海外のフォルツァ300をダウンサイジングしたモデルだったので、フォルツァSiをフルモデルチェンジして、車名もフォルツァとシンプルな明記に戻した形です。

ライバルのX-MAXや弟分にもあたるPCXに比べて落ち着いたデザインのため、インパクトに欠ける印象を受けました。落ち着いたデザインを好きな人には好感される王道デザインではありますが、攻めたデザインのフロントマスクが流行している中では物足りなく感じます。

先代のフォルツァSiと比べたスペック・装備の変更点

東京モーターサイクルショー2018は参考出品車両だったため、詳細スペックは一切発表されていません。すでに欧州ではFORZA300が発売されているので、概算のスペックと仕様は判明しています。先代からの主な変更点は以下の通りです。

・全長を2,185mmから2,140mm、ホイールベースを1,545mmから1,510mmに短縮
・欧州版300ccベースで12kgの軽量化(欧州版FORZA300は182kg、先代のフォルツァSiは192km)
・ホイールサイズはフロント15インチ、リア14インチに拡大(先代は前後13インチ)
・エンジンは同型
・スマートキーを新採用(給油口、シート下収納ロックもスマートキーで開錠可能、欧州版ではスマートキー連動のリアボックスをオプション設定)
・左側のハンドルスイッチで操作可能な電動スクリーンを搭載(140mmの高さ調整可能)
・ABS標準装備で価格は70万円ほどになる見込み(フォルツァSiはABS付きモデルで約60万円)

ライバルのX-MAXに勝てるのか?

2018年1月に発売し、販売好調で各メディアやオーナーレビューから高評価を受けている「XーMAX」が新型フォルツァのライバルになります。ショートボディやフロント15インチ、リア14インチの大口径ホイールの採用はX-MAXと共通しています。

スマートキーもX-MAXに採用されていて、装備で魅力になるのはクラス初の電動スクリーンです。角度ではなく高さを140mmに渡って調整できるので、雨や高速走行時に役立ちそうです。

パッケージングでは似ている点も多いですが、ABS標準装備で約64万円で販売しているX-MAXよりも価格は高くなる見込みです(欧州仕様のFORZA300の価格をベースにした推測価格)。

X-MAXは国産のライバルを大きくリードしているスポーツスクーター「T-MAX」のノウハウも流用して、スポーツ性や走行性能ではライバルメーカーより一歩リードしています。ヤマハのように、過去に大ヒットしたマジェスティの看板を捨てて、新たにスポーツスクーターでXシリーズをブランド化して、幅広い排気量にラインナップする販売戦略は一枚上手に感じます。

気になるのは価格で、X-MAXの64万円を基準にどのような価格設定にするかがポイントです。FORZA300を基準にした予想価格通り70万円になると、装備的な付加価値は電動スクリーンのみなので割高感が出てしまいます。

フルモデルチェンジした新型PCX150ABSの価格は約40万円なので、価格差が大きければ150ccクラスと悩んでいるユーザーの獲得も難しくなります。先代に比べれば大幅な進化を遂げていますが、ライバルのX-MAXも高い評価を得ていて、ライバルに比べて決め手に欠けるのが正直な評価です

個性的なX-MAXのデザインに対して、新型フォルツァは王道デザインなのでカスタムをして自分だけの個性を出すこともできます。スマートキー対応のリアボックスなど純正オプションや社外メーカーのアフターパーツの充実度はフォルツァの強みになるでしょう。

おわりに

新型フォルツァ(FORZA)は、先代のフォルツァSiに比べて大幅な進化を遂げました。しかし、ライバルのX-MAXも強いのでフォルツァの改良ポイントのインパクトが薄れた印象を受けました。それだけ250クラスのビッグスクーターは、2018年モデルから大きな進化を遂げたことを意味しています。

X-MAXとライバル関係を作ることでお互いに切磋琢磨して250ccスクーターのカテゴリーを盛り上げていってくれそうです。身近な友人・知人がX-MAXを買ったから、自分はフォルツァを買おうと考える人や逆のパターンも出てくるでしょう。

スクーターは個性を重視する傾向が強いので、ヤマハのX-MAXを追いかける形にはなりましたが、ライバルと呼べる新モデルを投入して選択肢が広がるのは良いことだと思います。まずは順当に2018年夏の発売を目指してもらい、日本仕様の250cc版フォルツァはお手頃価格に抑えてくれることを期待したいです。

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