KTM 790DUKE ADVENTURE R〜東京MCS2018で公開〜

東京モーターサイクルショー2018では、KTM初の並列2気筒エンジンを採用した790DUKEが最注目車種でしたが、同時に公開した790アドベンチャーRにも注目です。

参考出品で市販化は決まっていないプロトタイプですが、ミドルクラスのアドベンチャーの中でも魅力のある1台で発売されればヒット車種になれるポテンシャルを感じました。

KTM・790DUKE ADVENTURE Rの実力

KTMは2018年5月に発売する790DUKEをベースにした、プロトタイプの790アドベンチャーRを、東京モーターサイクルショー2018で国内初公開しました。市販化に関する公式情報はありませんが、早ければ2019年にも発売して日本へも導入されるでしょう。発売時期のズレる可能性はありますが、市販化する可能性は非常に高いと見ています。

エンジンは790DUKEで採用されたKTM初の並列2気筒エンジン。東京モーターサイクルショー2018で展示された車両を見ると、メインフレームは790DUKEと共通、サブフレームとフロントフォークはオリジナルです。790DUKEは並列2気筒エンジンの採用で車体をスリムにして、小型化したエンジンによって電子制御も多数採用しました。

ビッグシングルよりも2気筒エンジンの方が、幅広い速度域でトルクを出しやすいため、オンロードとオフロードを走れるアドベンチャーバイクとの相性は良さそうです。

クラスの常識を覆す軽量ボディで台風の目になる

KTMは世界最高峰のオフロードレース「ダカール・ラリー」で17連覇中の実績を持つオフロードの超名門です。アドベンチャーシリーズでは1290と1090の2つの排気量を投入して、オフロードの走破性能はリッタークラスアドベンチャーバイクでトップレベルの評価を得ています。

ライバルはBMWのGSシリーズ、ドゥカティのムルティストラーダシリーズ、トライアンフのタイガーシリーズなどがあります。これら他メーカーの人気アドベンチャーシリーズは、いずれも700ccから800ccの小排気量クラスを用意しています。KTMの場合は1090アドベンチャーが1つ下のアドベンチャーバイクでしたが、790アドベンチャーRを投入されればライバルと真っ向からぶつかるミドルアドベンチャーになります。

790アドベンチャーで期待されるのは、ライバルを圧倒する軽量化による高いオフロード走破性能です。またベース車両は兄貴分の1090アドベンチャーではなく、ロードバイクの790DUKEになるのでオンロードのスポーツ性能も期待できます。長距離ツーリングでの安定感は車重のあるライバルに劣っても、オンロードとオフロードでのスポーツ性能はライバルをリードするでしょう。

ミドルクラスのアドベンチャーバイクは、リッタークラスの廉価版というイメージを持たれがちですが、軽い車重を活かしてオフロード性能を重視したモデルが多いです。予算的にはリッタークラスのフラッグシップモデルを買える人でも、ビッグオフローダーに近い悪路走破性能を重視して、800ccクラスのアドベンチャーバイクを選ぶ人もいます。

790アドベンチャーのスペックは出ていませんが、790DUKEのスペックを見る限り、装備重量で200kgを大きく下回る水準になる見込みです。プロトタイプの現車を見てもも軽そうな印象を抱きました。もともとオフロードで積み上げた実績をオンロードバイクに応用して成功したメーカーなので、DUKEベースのメインフレームでもオフロード走行に適した設定にまとめてくるでしょう。

790アドベンチャーRの予想スペック・価格

790DUKEのスペック情報を参考に当サイト独自に790アドベンチャーRのスペックを予想しました。
()内は790DUKEのスペックです。

車種名:790ADVENTURE R
価格:135万円前後(112万9千円)
車両重量:乾燥重量176kg(乾燥重量169kg)
フレーム形式:クロムモリブデン鋼製ブリッジタイプフレーム、パウダーコーティング(790DUKEと同じメインフレーム)
最高出力:100PS前後(77kW(105PS)/9,000rpm)
最大トルク:8.3kgm/6,000rpm(8.77kgm/8,000rpm)
電子制御:790DUKE、1290スーパーデュークRと同じ

共通エンジンを搭載し、ギア比や給排気の設定をする程度なので、エンジンスペックは790DUKEとほぼ同等です。電子制御はコーナリングABS、ウィリーコントロール、ロウンチコントロール、トラクションコントロール。モータースリップレギュレーション、クイックシフター+を搭載するでしょう。発売時期が2019年なので、追加やアップデートを行われる可能性もあります。

注目なのは重量で装備重量になっても190kgになると予想します。東京モーターサイクルショー2018で公開されたBMWのF750GSは224kg、タイガー800は199kgです。スズキのVストローム650でも212kgなので、ライバルよりも10kg以上は軽いです。

ダカール・ラリーで圧倒した実績を持っているメーカーなので、オフロードの走行性能はクラストップ。オンロードでも高いスポーツ性を維持してくるでしょう。快適に長距離ツーリングに出かけるなら、安定感のある他社製のバイクをオススメしますが、オンロードもオフロードもスポーツ性を重視したい人にとっては魅力的なバイクです。

おわりに

並列2気筒エンジンのメリットは、エンジンの小型によって車体をスリムにして、電子制御を搭載するスペースを作れる点です。コンセプト的には790DUKEよりも、790アドベンチャーのために造られたエンジンのように感じられます。790DUKEもスーパーデュークRと同等の電子制御を採用しているので、790アドベンチャーRを市販化しても、大幅に価格が高くなることはないでしょう。

東京モーターサイクルショー2018で展示されたプロトタイプの展示車の印象ではシート高は低く見えました。車体が軽くて足着き性も良いので、初めて大型アドベンチャーバイクを購入する方から、本気でオンとオフの両方を楽しみたいベテランライダーまで幅広い方にオススメできるバイクです。是非、市販化に向けて開発を進めてもらいたいです。

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