中免で乗れるBMW「G310R」が58万円で登場!!

2017年6月についにBMWの待望の新型車種「G310R」が発売しました。これまでのBMWといえば大型バイク限定の高級バイクメーカーのイメージが強かったですが、G310RはBMW初の400cc以下の排気量で、日本の普通自動二輪免許で気軽に乗れます。

新興国をターゲットにした小排気量バイクで、インド生産することによって日本での販売価格は58万円(税込)です。ライバル車種の価格を見ると、ヤマハMT-03が562,000円、KTM DUKE 390が62万円なので同等水準です。G310Rはライトウェイトのスポーツネイキッドバイクで、ホンダCB400SF((761,440円〜)を購入するよりも安くて扱いやすいです。

安さだけにこだわったのではなく、質感や走りもしっかりしています。インド生産と単気筒エンジンを採用することでコストを抑えていますが、エンジンは新開発の水冷DOHC4バルブエンジンで34馬力を確保しています。フロント倒立フォークや、カットアウトして軽量化と剛性を両立したアルミ製スイングアームを採用するなど、価格に対して装備が充実していてコストパフォーマンスが高い1台です

最近のBMWはスーパースポーツのS1000RRや、アドベンチャーバイクのGSシリーズなど、性能面で高い評価を得ている車種が増えています。一昔前の個性派バイクで勝負していた時代とは違い、バイク部門のブランド力が上昇しています

G310RもBMWのブランド力だけで売ろうとしているバイクではなく、ライバルメーカーのライトウェイトスポーツと比べて、性能面とコストパフォーマンスが優れているので、初めて購入するバイクとしてもオススメできます

このページの目次です

G310Rの特徴

G310R最大の特徴は、後方排気レイアウトのエンジンです。通常はエンジンの排気口が進行方向(前)に向いていて、マフラーのエキゾーストパイプを通じて後方へ排気されますが、G310Rはシリンダーを後傾させることで排気口を進行方向と逆(後ろ)を向いています。

後方排気レイアウトのエンジンは、エンジンをフロント側に設置できるので、フロント加重が大きくハンドリングが軽快になるメリットがあります。排気量313ccのエンジンは、パワーバンドが7千回転〜1万回転でレブリミットは1万5千回転ほど。最高時速は160km以上出るのでサーキット走行も楽しめる本格派です。

車両重量158.5kgのライトウエイトスポーツですが、見た目に細さはなく、小型サイドカウルやフロントフォークのダンパーカウル一体型のフロントフェンダーも付いて迫力と高級感あるデザインです。シート高785mmで小柄な女性の方でも扱いやすく、ポジションに余裕があるので身長180cm以上の大柄な男性でも窮屈さはありません。

サスペンションは柔らかめの設定なので、本格的なロードスポーツバイクとしてサーキットや峠のワインディングを楽しむなら、フロントフォークオイルの粘土を変えたり、リアサスペンションを社外品に交換するなど設定を変えることが望ましいです。

液晶メーター、ゴールド色のフロント倒立フォークなど細部にまでこだわった造りで、とても欧州車が定価58万円で売っているバイクには見えない高級感があります。単気筒エンジンなので維持費も安く、BMWがついにここまで手軽になったのかと衝撃を受けました。

G310Rのスペック

車種名 G310R
排気量 313cc
新車価格 580,000円
発売時期 2017年6月
エンジン形式 水冷4サイクル単気筒/DOHC4バルブ
燃費 30.3km、WMTCモード値 2) (クラス3)、1名乗車時
トランスミッション形式 6速
クラッチ形式 湿式多板
燃料供給方式 フューエルインジェクション
フレーム形式 チューブラーフレーム
乾燥重量 158.5kg
乗車定員 2名
最高出力 25kW(34PS)/9,500rpm
最大トルク 28N・m(2.85kgf・m)/7,500rpm

まとめ

BMWの魅力は、バイクに詳しくない人から「すごい」と言われるブランド力です。乗用車の高級外車のイメージが強いBMWは、ハーレーと匹敵するほどのブランド力があります。

従来のモデルは全て大型免許が必要で、手軽に購入できるものはなかったですが、G310Rの登場でよりBMWのバイクが身近なものに変わりました。G310Rはバイクを購入したら、身近な人に自慢したい人にオススメです。
私個人的には、メーカーのブランド力を活かすなら、BMWのエンブレムをもう少し大型にして目立つ位置に付けて欲しかったと思います。

車両価格が安いので手軽に購入でき、軽量なので街乗りの適性も高いですが、国産単気筒バイクに比べると部品代が高く、燃費性能が低めでハイオク仕様になっています。通勤・通学仕様など毎日バイクに乗る人よりも、週末のツーリングや買い物・お出かけなどでバイクに乗る方にオススメです

バイク好きの私としては、もし10年前にG310Rが発売されていたら、走りは国産に劣る微妙なバイクという印象を持っていたと思います。しかし、S1000RRなどBMWのロードスポーツバイクのブランド力が高くなったことで、G310Rも購入したいと思えるバイクになりました。

初心者からベテランライダーのダウンサイジングまで幅広くオススメできます。

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