ヤマハのバイクレース実績、参戦状況、レーシングチームの特徴

ヤマハは、ホンダと並んでMoto-GPの優勝争いをするトップチームです。Moto-GP以外にも、JSB、オフロードなど、多彩な分野にワークスチームを送り込んで活躍しています。

市販車ではYZF-R1や、競技用車両のYZ450Fをはじめ、多くの車種がカテゴリー内で最大級の評価を得ているモータースポーツに積極的なメーカーです。

ヤマハのバイクレース参戦状況や過去の実績をまとめました。

ヤマハのレーシングチーム

ヤマハ発動機として参戦しているレースの参戦状況と直近の成績は以下の通りです。

Moto-GP モビスター・ヤマハ・MotoGPとしてMoto-GPクラスに参戦。
2017年MotoGPクラスライダー部門3位(ビニャーレス)、マニファクチャラーズ/チームランキング2位。
2016年Moto-GPクラスチームランキング1位。
2015年Moto-GPクラスライダー部門(ロレンソ)、マニュファクチャーズランキング、チームランキング3冠。
スーパーバイク世界選手権(SBK) Pata Yamaha Official WorldSBK Teamとして参戦。
1995年からフル参戦、2007シーズンにメーカータイトル、2009年にライダータイトルを獲得。
2012年より活動休止していたが2016年シーズンより復帰。
2017年シーズンライダーランキング5位(アレックス・ロウズ)、マニュファクチャーズランキング3位。
FIM世界耐久選手権 GMT94 Yamaha Official EWC TeamとYART Yamaha Official EWC Team(YART)がヤマハのトップチームとして参戦。
2016-2017シーズンチャンピオン獲得(maha Official EWC Team)。
鈴鹿8時間耐久ロードレース 全日本にも参戦しているヤマハ・ファクトリー・レーシングチームより参戦。
2017年優勝(中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マーク)。
モトクロス世界選手権(WMX) Monster Energy Yamaha Factory Racingとして参戦。
2017年ライダーランキング6位(ロマン・フェーブル)。
2015年チャンピオン獲得(ロマン・フェーブル)。
AMAスーパークロス Monster Energy / Knich / Yamaha Factory Racing Teamとして参戦。
2017年より450SX(最高峰クラス)へデビューして年間ランキング9位(C.リード)。
2016シーズンに250SX(ウエスト)と250MXの2冠。
全日本ロードレース選手権(JRR) チャンピオン獲得を目指すYAMAHA FACTORY RACING TEAMと若手中心のYAMALUBE RACING TEAMの2チームをワークスとして参戦。
2017年シーズンランキング4位(藤田拓哉)。
2011-2016にかけて中須賀克行が5連覇達成。
アジアロードレース選手権 若手の育成・発掘を目的にしたYAMAHA RACING TEAMとして参戦。
2017年シーズンランキング4位(伊藤勇樹)。
全日本モトクロス選手権(JMX) YAMAHA FACTORY RACING TEAMとして参戦。
2017年IA1(最高峰クラス)4位(平田 優)。
全日本トライアル選手権 YAMAHA FACTORY RACING TEAMとして参戦。
2017年国際A級スーパー(最高峰クラス)2位(黒山 健一)。

Moto-GP(ロードレース世界選手権)で毎年優勝争いを行うトップチーム

ヤマハはMoto-GP(旧WGP500ccクラス)にて、2000年以降7回のライダーチャンピオンを獲得しています。日本メーカーがロードレース世界選手権最高峰クラスで、最初にチャンピオンを獲得したのも、1975年のヤマハ(ジャコモ・アゴスチーニ)でした。

昔から「コーナリングのヤマハ」と呼ばれるほど、旋回性能に優れたマシンを作るのが得意で、現在もヤマハのコーナリング性能は全チームの中でもトップです。ロッシ、ビニャーレス、ロレンソなど在籍したトップレーサーは軒並み結果を出しているデータもあり、乗りやすさにも定評があります。

2017年シーズンはミシュランタイヤとの相性に問題があり苦戦しましたが、2018年シーズンでの巻き返しに期待です。

オフロードに強い

モトクロス世界選手権 MXGPでは2000年代に黄金期があり、ステファン・エバーツが2003シーズンから4連覇、2008年(アントニオ・カイローリ)、2009年(デビッド・フィリッパ—ツ)もチャンピオンを獲得するなど圧倒的強さを見せています。

2010年以降のチャンピオン獲得は1度のみ(2015年・ロマン・フェーブル)ですがし、これまで通算で12回最高峰クラス(MXGPおよび旧250cc・MX1)チャンピオンを獲得しています。モトクロス世界選手権での実績はライバルのホンダ以上です。

市販車ベースでも公道走行可能のWR250Rは、市販車最強の評価を得ていて、レーサーマシンのYZ450Fの評判も高いです。

アマチュアレースでも人気の高いメーカー

ヤマハは80年代〜90年代の2ストエンジン時代には、ホンダに一歩劣る印象が強かったです。しかし2000年代以降は、フラッグシップスポーツのYZF-R1を筆頭に、ライバルと同等以上の評価を得ています。私も現行モデルのスーパースポーツバイクを持つなら、YZFーR1を1番欲しいと思っています。

このほかにも、昔からスクーターレースで人気が高く、現行モデルはシグナスXシリーズ。2スト時代はJogシリーズ(ZR含む)が圧倒的人気を占めています。オフロードもYZシリーズ(レーサー)、WR250Rは評判が良く、多くのアマチュア向けレースで優勝している定番マシンです。

ヤマハが、近年もYZF-R25やMTシリーズなど、ヒット車種を多数輩しているのは開発力が高い証拠で、最大手のホンダに迫る勢いのあるトップメーカーです。

おわりに

ヤマハは昔からホンダと強いランバル関係にあり、最高峰レース・Moto-GPの舞台でも、毎年チャンピオン争いを繰り広げています。コーナリングのヤマハの伝統を守っていますし、市販車を見るとパワーでもライバルに負けない高評価を得ている車種が多数あります。

ヤマハ党の方も非常に多く、最近ではMoto-GPで生ける伝説として高いスター性を誇る、バレンティーノ・ロッシが在籍していることも追い風になっています。私もMoto-GPでホンダ対ヤマハの対決を見るのが好きで、日本メーカー同士が世界一をかけて熱い戦いを繰り広げている姿を見るだけで誇らしい気持ちになります。

これからも世界のトップチームとして、幅広い分野で活躍を続けてもらいたいです。

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