経験者が語る手軽で仲間とワイワイ楽しめる耐久レースの魅力

私は富士スピードウェイの本コースライセンスを取得してのスポーツ走行、イベント時の模擬レース(草レース)参戦、耐久レース参戦経験があります。

私はそれほど速いライダーではなく、限られた予算でモータースポーツを楽しんでいたので本格的なスプリントレースに出た経験はありません。現在は結婚をきっかけに独身時代よりバイクに乗れなくなりましたが、今でも手軽な耐久レースに参戦しています。

これからバイクレースに挑戦したい人にも、まずはスプリントレースよりも耐久レースを強くオススメしたいです。経験者の私が耐久レースの魅力を紹介します。

バイクのロードレースは大きく分けて次の2種類があります。

・スプリントレース:個人戦。ヨーイドンでグリッド順に一斉にスタートして、規定集回数を1番速く回った人が優勝
・耐久レース:団体戦。途中でピットインして給油やライダー交代を行いながら規定時間内により多くの周回数をこなしたチームが優勝

有名なバイクレースのMoto-GPはスプリントレースです。一般的なバイクレースはスプリントレースという位置付けになります。耐久レースでは鈴鹿の8耐が有名ですが、地上波・BS放映されないので、初心者の方には馴染みの少ないレース方式です。

耐久レースの魅力

・自分自身がレースに出れるバイクを持っていなくても参加できる
・チーム戦なので仲間同士で協力したり、チーム内でタイムを競ったりできる
・敷居の低いレースが多い(費用が安い)
・ピットのタイミング次第や転倒せずに走りきればタイムが悪くても上位入賞のチャンスがある
・ピットサインを出してもらえて、好タイムや順位が上がるとピットが盛り上がる
・上位入選以外にも特別賞が豊富で入賞のチャンスが豊富

耐久レースのデメリットは、チームプレーなので思い通りにいかないことも多く、個人がどれだけ頑張っても仲間のタイムが悪かったり転倒があると上位に入りません。腕に自信があれば費用はかかりますが、スプリントレースに挑戦してもよいでしょう。耐久レースは初心者や手軽にレースを楽しみたい方にオススメです。

ここでは、私が感じた耐久レースの魅力を詳しく紹介します。

仲間でワイワイ楽しめる

私が耐久レースに出るときは、ピットボードを使ってタイムやピットに入るタイミングのサインを出して、タイムを紙に記録しています。耐久レースはエントリーメンバーを中心に仲間で協力してピットサインや記録を行うので孤独感がありません。

スプリントレースでも、本格的なレーシングチームに入ったりサポートメンバーを集められればチームとして臨めますが、スプリントレースのサポートをしてくれる仲間を見つけるのは簡単ではありません。アマチュアレースであれば、ほとんどのライダーが1人で参加していて、常連の参加者と少し会話をする程度です。

走っている時のタイムを知るだけであれば測定器(P-LAPなど)で対応できますが、手動でサインボードでタイムを教えてもらいながら走るのは気持ちよくて楽しいです。仲間とワイワイレースを楽しめるのが耐久レース1番の魅力だと思います

手軽にレースを楽しめる

耐久レース、スプリントレースはそれぞれ初心者が趣味の範囲で緩く参戦できるものから、プロのレーサーを目指せるような本格的なものがあります。全体的な傾向としては、耐久レースの方がオフィシャル(運営)がしっかりしているレースでも、手軽に参加できる敷居の低いレースが多いです

スプリントレースで本格的なレースに出ようとすれば、サーキットライセンスやMFJライセンスの保持が参加資格になります。耐久レースもメンバー全員のライセンスを持っていないと出れないレースもありますが、ライセンスは一切不要やエンジョイライセンスという、手軽に取得できるライセンスのみで楽しめる規模の大きいレースが多数あります。

チーム員同士とタイムを競って楽しむ

初心者・中級者であればレースで優勝したり、耐久レースで全体のファステストラップを出すことは難しいです。しかし、耐久レースであれば3〜6名程度のチーム員同士でタイムを比較して楽しんだり、身近な人を目標にすることができます。

レースはレギュレーションを設けていても、バイクごとにセッティングなどで多少の性能差があるものです。私はレンタルによる、ほぼノーマルバイクを使った耐久レース(レン耐)に何度か出ていますが、整備状況などバイクに当たりとハズレが結構あります。

耐久レースのチーム員同士のタイム比較であれば、コンディション、マシンも全て同じ条件なので、タイムの差は完全にライダーの実力によるものです。もちろん、最優先事項はチームとして上位に入ることですが、メンバー同士の戦いは各チーム内で盛り上がっているものです

耐久レースに出る方法

耐久レースは基本的に仲間と一緒にチームとして参加する必要があります。
耐久レースに出る主な方法は以下の通りです。

・すでに耐久レースに参戦しているチームの仲間に入れてもらう
・仲間と一緒に耐久レース参戦のためにチームを組んで、レギュレーションに合わせたマシンを用意する
・1人参加者同士の寄せ集めチームを作るイベントに参加する(レン耐のミステリーレン耐など)

初心者がレースをはじめる場合、周りにレースを始めたい仲間がたくさんいる場合を除いて、既に耐久レースに参戦しているチームの仲間に入れてもらう方法をオススメします。

耐久レースをやっているチームは本気で上位を目指して速い人を集めているところから、趣味でゆるくやっているところなど様々です。周囲で耐久レースをやっている人のアテがないのであれば、サーキットでのスポーツ走行や、走行会などのイベントに参加することから始めましょう。

特にイベント系で人脈を広げていくと、耐久レースをやっている人と繋がりを持てる可能性が高いです。サーキットを走った経験があるだけでも、耐久レース参戦チームの仲間に入れてもらいやすくなります。

このほか、バイク屋さんに耐久レースに興味があることを伝えて、バイクレースをやっているお客さんを紹介してもらう方法もあります。仲間や耐久レースに参加している人を見つけることから始めるのが難しければ、レン耐のミステリーレン耐という1人参加OKの耐久レースがオススメです。

おわりに

耐久レースは趣味で2輪のモータースポーツを楽しむのに最適なイベントです。一度参加していただければ、耐久レースやバイクレースの魅力を理解していただけるハズです。私の経験上、峠で無茶をするよりもサーキットでレースをした方が安全で経済的損失を出すリスクも少ないので、初心者から上級者まで自信を持ってオススメできます。

ネックになるのは仲間がいないとできないことで、団体競技なので人間関係のトラブルが起こることもあります。人によって耐久レースは合わないと感じる場合もありますが、私は1人だけでスプリントレースを始めるよりも、耐久レースに参加した方が楽しめて仲間がいるのは心強く感じます。

耐久レースの仲間に入れてもらうことは難しいと感じるかもしれないですが、参加ライダーを探しているチームは意外なほど多いものです。完全に初心者という条件だと、仲の良い人でないと声はかかりませんが、サーキットのスポーツ走行で流れに乗って走れるくらいの実力をつければ、歓迎してくれるチームを簡単に見つけられると思います。

私は普段からバイク整備でお世話になっていたバイクショップのチームに声をかけてもらい、耐久レースに参戦したのがキッカケでした。このほかにもいくつかのチームから耐久レースの誘いを頂いた経験があります。

最近は、お金をかけずに転倒しても少ない罰金で手軽にできるレン耐に参戦しています。メンバーは私が主導して知人に声をかけるなど、初心者を中心に仲間を募って集めました。数あるバイクの耐久レースの中でもトップクラスに敷居の低いレン耐についてはコチラのページで詳しく紹介しています。
参戦したからわかるレン耐の魅力とエントリーからレース当日の流れ

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