2019年から電動バイクレース「Moto-e」が始まる!

2019年、電動バイクレースの世界選手権『Moto-e World Cup(Moto-eワールドカップ)』が開催されることが決定しました。既に使用する車両も決まっていて、運営するのはMotoGPやWSBKをプロモートする「ドルナスポーツ」です。

EV車両によるレースと聞くと、F1のEV版にあたる「フォーミュラE」を思い浮かべますが、人気は今ひとつです。果たしてバイク版のフォーミュラEにもあたるMoto-eはどんなレースになるのでしょうか?

使用されるマシンのスペックや、通常のガソリンレースに比べた特徴や懸念されることをまとめました。

電動バイクレース「Moto-e」とは?


http://www.motogp.com/en/news/2018/02/06/enel-announced-as-title-sponsor-for-the-fim-motoe-world-cup/247802

Moto-e」は名前の通り電動バイクによって行われるバイクレースです。Moto-GPをプロモートするドルナスポーツの正式発表は2017年12月12日で、使用するバイク以外の詳細はまだ出ていません。

おそらくMoto-GPとは独立したレースとして開催されることが予想されます。当サイトの見解ですが、将来はMoto-2クラスの代替など、ロードレース世界選手権の新しいカテゴリーになる可能性も持っています。

エグゼクティブディレクターには元ミシュランのテクニカルディレクターのニコラス・グベール氏の就任が決まり、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)もサポートを行います。使用するマシンはイタリアの電動バイクメーカー、「エネルジカ・モーターカンパニー」のスーパーバイク「ENERGICA EGO(エネルジカ エゴ)」をワンメイク車両として供給することも同時に発表されました。

Moto-eマシンの性能

エネルジカ・モーターカンパニーのスーパーバイク「ENERGICA EGO(エネルジカ エゴ)」は、通称エゴとも呼ばれている市販のEVスポーツです。
エネルジカはイタリア初となる高性能電動バイクメーカーで、現在はヨーロッパとアメリカでエゴを含む3車種の販売を行っています。

■市販されている「エゴ(ENERGICA EGO)」のスペック
最高出力:107 kW / 145 Hp
最高時速:240km
航続距離:120マイル(約193キロ)
価格:2万5400ユーロ(約336万円・欧州仕様)
URL:http://www.energicamotor.com/energica-ego-electric-motorcycle/

上記は市販モデルのスペックで、Moto-eではレース用に調整して、パワーアップされる予定です。ちなみにMoto-GPのMoto-2クラスはCBR600RRのワンメイクエンジンで、最高出力は130馬力に制限されています。

ただし、CBR600RRはチューニングすると最高時速270km以上出るデータもあるので、一概にMoto-2よりもMoto-eの方が速いとは断言できません。なお、Moto-GPマシンは最高出力240馬力以上、最高時速は約350kmです。つまり、Moto-eはMoto-2と同等以上、Moto-GP未満のスペックになります。

エゴワンメイクレースは残念

EVバイクによる世界選手権シリーズは初めての試みですが、電動バイクレースとしては、世界一の公道レースで有名なマン島TTで、2010年から「TT Zeroクラス」として登場しています。

TT ZeroはCO2排出量0のレギュレーションで、規則的には水素エンジンも参戦可能ですが、2017年開催現在、事実上のEVレースになっています。日本からも無限Racingやヤマハの参戦もあり、大きな盛り上がりを見せています。

Moto-eでは参戦コストを安くしてマシンごとの性能差を少なくしたい狙いもあって、市販車の用意もあるエゴのワンメイクレースになりましたが、どうせならマン島TTに出走しているEVバイクによる世界選手権を開催してほしかったです。

参考までに2017年マン島TTに参戦した、無限「神電 六(SHINDEN ROKU)」のスペックを紹介します。エゴの市販車スペックと比較しても、Moto-eマシンはマン島TTのTT Zeroクラスと同等スペックになると予想します。

■神電 六(SHINDEN ROKU)のスペック
最高出力:: 120kW / 163.2PS
最大トルク: 210N・m / 21.4kgf・m

Moto-e日本GPの開催はない?

Moto-GPの日本GP観客動員数は年々増加しています。Moto-GPが好調な反面で、車の世界最高峰レースのF-1は、2017年日本GPにおいて観客動員数過去最低を記録しました。

F-1人気の低迷している要因は厳しくなったレギュレーションで、排気音もおとなしくなって生観戦する魅力が薄れたからです。F-1の場合は日本での観客動員数は減少しているものの、世界で見ると、2017年シーズンは全体で8%の観客増加、20開催のうち13開催で前年よりも観客の増えたデータが出ています。

日本は、ライダーの応援やレース展開を楽しむよりも、世界最高峰マシンの迫力を求める需要が高いので、Moto-eを日本で単独開催してもお客を呼べないでしょう。

また、日本人は世界最高峰とか世界最速というネームバリューを好みます。世界で人気を集めているワールドスーパーバイク選手権(WSBK)も、日本では観客を呼べず現在は開催されていません。Moto-GPマシンに勝てない限りは日本で大きな注目を集めることはないでしょう。

車版のEVレース「フォーミュラE」でも観客動員数の伸び悩みが課題になっています。世界で見てもMoto-eだけの単独開催で世界選手権シリーズを開催することは困難です。
そのため、Moto-GPやWSBKと同時開催になるのが現実的な見方です。Moto-GPであれば日本GPも開催されますが、すでに3クラスのレースを行っているので4クラスに増やすのは現実的ではありません。Moto-GP、Moto-eと同じドルナがプロモートしているWSBKと同時開催になるのが当サイトの予想です。

おわりに

世界的に見て車とバイクのEV化は確実に進んでいく見込で、EV車はガソリンエンジン車以上の太いトルクを出せるメリットがあります。10年後・20年後には世界最高峰のバイクレースはMoto-eになっている可能性も十分あります。

日本は規制の厳しいこともあって、EVバイクの開発が世界に比べて遅れています。Moto-eのワンメイク車両にイタリアメーカーを採用されたことは妥当だと思いますが、長年WGP・Moto-GPでリードしてきた日本のバイクメーカーでないのは残念な気持ちになります。

Moto-eの性能が上がって注目が増す頃には日本メーカーも参戦できる環境になっていてほしいです!

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