アプリリアのバイクレース実績、参戦状況、レーシングチームの特徴

アプリリアは、ロードレース世界選手権の小排気量クラス(旧125/2500ccクラス)に強かった、イタリアのバイクメーカーです。2017年には、10年ぶりに最高峰クラスに復帰を果たして挑戦を続けています。

アプリリアといえば、ロードレース専門メーカーのイメージが強いですが、もともとはモトクロス、エンデューロ、トライアルに強いメーカーでした。

ここでは、アプリリアのバイクレース参戦状況や過去の実績をまとめました。

アプリリアのレーシングチーム

アプリリア(aprilia)の参戦状況と直近の成績は以下の通りです。

Moto-GP アプリリアレーシング・チーム・グレシーニ として参戦。
2011年ロードレース世界選手権125ccクラス1位( ニコラス・テロル)。
2012年より125ccストエンジンから250cc4ストエンジンのMoto-3クラス移行に伴い撤退。
2016年Moto-GPクラスライダー部門12位(アルバロ・バウティスタ)。
2017年MotoGPクラスライダー部門15位( アレイシ・エスパルガロ)、マニファクチャラーズ・ランキング6位/チームランキング12位。
スーパーバイク世界選手権(SBK) ミルウォーキー・アプリリアとして参戦。
2017年シーズンライダーランキング10位(アレックス・ロウズ)、マニュファクチャーズランキング4位。
2010年、2012年、2014年で3度年間チャンピオンを獲得。
オフロードレース 1974年に本格的なモトクロッサーを制作し、当時全日本王者だった鈴木都良夫選手とともにモトクロス世界選手権シリーズ参戦。
チャンピオン獲得はなかったものの好成績を残し、1977年に発売したレプリカモデルでも成功を収める。
1980年代にはエンデューロ、トライアル、オンロードモデルを意欲的に製作・販売し、バイクレースにも積極的に参加します。
そのなかで小排気量のロードレースで圧倒的実力を発揮して結果を出すとともに、創業当時から強みにしていたオフロードバイクはレース、販売ともに影を潜めてオフロードバイクから撤退しています。

2ストに強かったバイクメーカー

アプリリアのヒット車種といえば、2ストエンジンを搭載した「RSシリーズ」です。50/125/250のラインナップは、いずれも市販車、レーサーともにヒットして、ロードレース世界選手権でも実績を残したノウハウを市販車に応用したことで、世界中から高い評価を得ていました。

特に日本では、フルサイズの迫力とハイパワーが魅力のRS50はよく売れていて、若者を中心に90年代〜2000年代はじめは街中でもよく見かけました。現在は「RS4 50REPLICA」のみ2ストエンジンのラインナップが残っていますが、新車市場は完全に4ストへシフトしたことや、国内での2スト・50ccバイクは12インチクラスの人気が高いこともあって、小排気量の販売は衰退しています。

かつては250cc以下のバイクに強いメーカーでしたが、エンジンの4スト化になってからはリッタークラススーパースポーツに力を入れていて、現在の売れ筋車種はRSV4シリーズになっています。SBKでも活躍するなど、高い評価を得て一定の需要を確保しています。

しかし、人気で言えば、ドゥカティのパニガーレや、BMWのS1000RRに劣っていて、デザイン性では優れているものの、スペック面ではライバルに勝つための決め手に欠けています。

Moto-GPマシン「RS-GP」の実力

アプリリアは2015年より、一部チームにMoto-GP用マシンを供給し、2016年よりワークス体制でフル参戦しています。2015年のシーズンモデルは、スーパーバイクから派生した設計でパワーと重量でライバルに大きく劣っていました。

2016年より、プラットフォームから新設計した「RS-GP」を投入し、飛躍的なスペック向上をしています。シーズン中にも開発を進め、2016年シーズンは10位以内フィニッシュを16回記録し、優勝争いはできないものの、Moto-GPで通用するマシンであることを証明しました。

2017年は、スズキからの移籍で新加入した「アレイシ・エスパルガロ」がエースライダーとしてチームを牽引し、開幕戦でエスパルガロと新生アプリリア体制としては最高位の6位に入るなど好調なスタートを切りました。

エスパルガロの2017年シーズンを見ると、完走した9レース中、7レースでトップ10入りをしていて、RSーGPはスズキのGSX-RRより速いとコメントしています。2017年シーズンに不調だった要因は、度重なるリタイヤです。得意分野は空力性能でグリップ力には定評のあるもの、全体的にまだ発展途上の部分も多く、エンジントラブルによるリタイヤも多かったです。

現状はレースを通じてマシンを仕上げている段階で、2018年シーズンの開幕時も状況は変わらないでしょう。しかし、データが充実してセッティングさえバッチリ決まり、マシントラブルも排除できれば性能的には表彰台も狙えます。

チームとエスパルガロは2017年シーズン中にも本気で表彰台を狙っていて、2018年には目標を達成できるかに注目です。マシンのセッティングが熟成されれば、年間ランキング5位以内も狙える存在です。

2018年シーズンには、絶不調だったサム・ロウズの契約を破棄して、Moto-GP5年目のシーズンになるスコット・レディングの加入を発表しました。ライダーの実力や実績でもトップチームに大きく劣っているのは事実ですが、2016年、2017年と着実に進化を続けているので、2018年シーズンの飛躍に期待です

おわりに

アプリリアは、ロードレース世界選手権の125cc、250ccクラス時代に黄金期を築いていて、アプリリアのRSシリーズに憧れていた人もたくさんいました。現在はRSV4シリーズは、イタリア車らしい綺麗なフォルムに魅力を感じますが、かつてのRSシリーズに比べると性能面で魅力の落ちた印象も抱いています。

現在のアプリリアの国内新車登録台数は年間60台ほどに落ちていて、海外メーカーの中でもシェアは0.5%ほどです。イタリアではディーラーが整備されていることで、相応の販売打数を確保していますが、世界的に見てもシェアは年々減少傾向にあり、市販車のラインナップも少なくなっています。

Moto-GPはアプリリア復活のための大きな挑戦で、メーカーとしての命運もかけて挑んでいるといっても過言ではありません。レーシングチームの規模や実績、開発費ではライバルチームに劣りますが、レースに対する意気込みや熱意は全メーカーの中でもトップクラスです。2018年シーズンは順当に行けば過去2年の実績を上回ってくるでしょう。

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