バイク初心者のためのメンテナンス基礎知識

バイクを購入したばかりの初心者の方は、まず最初に正しいメンテナンス方法の知識を身につけましょう。

私が初めてバイクを購入した初心者時代は、間違ったメンテナンスをして、バイクを傷めて出費がかさんでしまいました。

バイクの正しいメンテナンス方法を覚えれば、安全にバイクを乗れるだけではなく、メンテナンス費用を安く抑えて、売る時も高値がつきやすくなります。

バイクメンテナンスの3つの基本概念

バイクのメンテナンスは覚える事がたくさんありますが、まずは基本を覚えるだけで、整備のスキルがなくても愛車を良い状態に保つ事ができます。

バイクのメンテナンスは次の3つの基本概念を覚えておきましょう。

  • エンジンのケアをしっかり行う
  • 錆(サビ)対策を行う
  • 乗る機会が少なくても適度に動かす

このように、バイクを良い状態を維持して長く乗るには、メンテナンスだけではなく、保管方法や乗り方も大切です。

それでは、バイクを大切に乗るための基礎知識を紹介します。

エンジンのケアをしっかり行う

バイクは車に比べて排気量が小さいため、エンジンを高回転まで回して走ります。
そのため、バイクのエンジンは繊細で故障や劣化をしやすいです。

バイクのエンジンの負担を少なくするには、次の2つの事を実践してください。

  • オイル交換を定期的にする
  • 暖気運転をする
オイル交換の重要性

バイクの寿命はエンジンオイル交換を正しく行わないと短くなります。

エンジンオイルの交換頻度は1,500km〜3,000kmです。新車購入の場合は、初回のみ1,000kmを目安にオイル交換が必要です。

エンジンオイルが汚れる1番の原因は、「ブローバイガス」と呼ばれる未燃焼ガスです。ブローバイガスが増えるとエンジン内部に沈着してしまいエンジン不調の原因になります。バイクはエンジンの排気量が小さいので、ブローバイガスが溜まる事で受ける影響が大きいのです

また、エンジンオイルはエンジン内部のゴムパッキンなどを保護する添加剤が配合されています。オイルが古くなると添加剤の効果がなくなりエンジンを保護できなくなります。添加剤は摩耗だけではなく、時間の経過でも効果を失うので、走行距離が少ない場合でも、6ヶ月〜1年にエンジンオイル交換する事が望ましいです

さらに、エンジンオイルはエンジンの動きをスムーズにするように適度な粘度(オイルの柔らかさ)を持たせています。エンジンオイルが古くなると、黒く汚れて粘度が高なるためエンジンの動きに余計な負荷がかかって、エンジンの性能が悪くなります。

バイクを大切に長く乗るには、グレードの良いオイルを使ったり、オイルとは別の添加剤を併用するよりも、安いオイルでもいいので頻繁にオイル交換してあげた方が良いです

ただし、エンジンオイルをバイクに合ったグレードの良い商品を利用すると、エンジンの性能が高くなります。下手に性能アップのカスタムをするよりも、良いエンジンオイルを使った方がエンジンの性能アップを実感できるでしょう。

暖気運転をしてから高回転まで回す

バイクは車種によって異なりますが、高回転まで回るエンジンが多いです。高回転までエンジンを回す事は、エンジンの負担が大きくなります。必ず暖気運転をしてから高回転域を使うようにしましょう

暖気運転をせずに、最初から高回転まで使って全開で走るとガソリンが均等に燃焼されず、エンジンが傷んでしまいます。バイクに乗る前にアイドリングで一定時間温めるとよいでしょう。時間が無い場合は、乗り始めはエンジンの回転数を上げないような走り方をするとよいです。

暖気運転の目安は、水温計が付いているバイクなら水温計の真ん中付近、もしくは40度〜60度です。水温計が付いていないバイクは、エンジンの近くに手をかざして、エンジンからの熱を感じるくらいを目安にします。

初心者の方は、エンジンをいたわるために一切高回転域を使わない乗り方をしてしまう人がいます。しかし高回転まで回さないのも、エンジンに悪影響を与えます。タコメーターのレッドゾーンの入口を上限に、暖気運転のあとは高回転域も適度に使ってあげましょう。

錆(サビ)対策を行う

初心者がバイクのメンテナンスで失敗する理由で一番多いのが、バイクの錆(サビ)です。
私もはじめて買ったバイクはサビに悩んでいました。

バイクはエンジンや足回りが露出しているため、メンテナンスをしないとすぐにサビが発生します。
バイクのサビはオイルアップと湿気対策で防げます。

バイクメンテナンスは複数のオイルを使い分ける

バイクは部位によって、オイルの種類を使い分ける必要があります。
バイクのオイルアップの際には、部位ごとに次のオイルを使い分けましょう。

  • フロントフォーク、リアサスペンションなどダンパー系の駆動部 → シリコンスプレー、フッ素オイルなど
  • チェーン → チェーン専用グリスなど
  • その他駆動部、鉄部 → 潤滑油

サビ対策の基本は潤滑油で問題ありません。サイドスタンドの駆動部やブレーキレバー・ペダルなどは潤滑油を塗ってあげましょう。

潤滑油はサビ止め効果がありますが、ゴムを劣化させてしまいます。そのため、潤滑油をフロントフォークなどサスペンションの駆動部に使用すると、ゴムパッキンやオイルシールが酸化してオイル漏れの原因になります。
サスペンションなどダンパー系の駆動部は、ゴムを劣化させる成分がないシリコンスプレーやフッ素オイルを使用しましょう。

チェーンは潤滑油を使っても、走るとすぐに飛び散ってしまいます。チェーンの動きにも耐えられるチェーン専用グリスを使いましょう。チェーン専用グリスは耐久性が高いですが、汚れを吸収してしまいます。そのため、定期的にチェーンクリーナーとブラシなどでグリスを綺麗に落として、新しいグリスに塗り替える作業が必要です。

バイクのサビの原因は湿気

私がバイク初心者の時は、オイルアップを頻繁にしていたのですが、バイクがすぐにサビが発生して悩んでいました。

屋根なしの場所で保管する場合、雨風から防ぐためにバイクカバーをかける必要はありますが、雨が上がった後はカバーを外して換気してあげないと、濡れた地面からの水蒸気がカバー内部に溜まってしまいます。
晴れた日はバイクに乗らなくてもバイクカバーを外したり、湿気対策効果が高い高級バイクカバーを使うとよいでしょう。

私は、バイクカバーを雨が降った後に頻繁にはずす時間がなかったので、地面からの水蒸気の影響を受けないように、バイクを上と下から包み込んで保管していました。

方法は次のとおりです。

  1. バイク保管場所に大きいブルーシートを敷く
  2. サイドスタンドで穴をあけない対策と、バイク使用時にブルーシートが飛ばないようにサイドスタンドの場所に薄いコンクリートブロックを置く
  3. バイクをブルーシートの上に置く
  4. 市販のバイクカバーをかける
  5. ブルーシートを下からバイク全体を包み込む
  6. 再度市販のバイクカバーをかけて、紐で固定する

このように、下からの水蒸気対策を始めた途端、バイクのサビが劇的に発生しにくくなりました。

近年では、バイクの保管に快適な簡易ガレージも安く売られています。戸建など保管場所の広さに若干の余裕がある方は簡易ガレージを導入するとよいでしょう。

地面に雨で濡れた水蒸気が入ってこない、床シート付きの物がオススメです。

乗る機会が少なくても適度に動かす

バイクは乗らずに長期間放置すると次の不具合が起こります。

  • ブレーキの硬直
  • バッテリー上がり
  • 給排気系トラブル

バイクはツーリング用など日常的に乗らない人が多く、長期間乗らずに放置すると不具合が起こります。バイクは車に比べて耐久性が低い構造なので、2週間程の放置で不具合が出る場合があります。

特にブレーキの硬直が起こると、ブレーキキャリパーのオーバーホールが必要になり修理費用が高くつきます。

高年式のバイクは吸気がインジェクション化されているので、給排気系のトラブルが少なくなりました。
古いキャブ車のバイクは長期間エンジンをかけないとエンジンの始動不調やキャブが被る(セッティングがズレる)不具合が発生します。

乗る機会が少なくても適度に動かす

バイクに乗る機会が少なくても適度に動かしてあげる事が大切です。2週間〜1ヶ月に1回はバイクに触る習慣を身につけましょう。

バイクは駆動部が多くサビが発生しやたり、汚れが溜まりやすいです。
近所を1〜2分でもいいので、実際にエンジンをかけて乗って上げる事が理想です。

バイクに乗る時間が無い場合は、最低限、ブレーキレバーとペダルを動かすだけでブレーキの硬直リスクを軽減できます。

バイクを動かさなくてもエンジンを少しかけてあげると、さらに良いでしょう。

まとめ

私は過去に、次の失敗経験をしました。

・フロントフォークに潤滑油を塗って、オイルシールの張替えが必要になった
・タイヤに車用タイヤクリーナーを塗って転倒しそうになった
・チェーンにグリスを使用しなかったため、すぐにサビた
・バイクカバーのかけっぱなしでバイク全体がサビた

すべての失敗が市販のメンテナンスグッズを使っての出来事です。
初心者だった頃の私は、バイクを大事にするために、メンテナンスグッズを闇雲に使っていました。
バイクメンテナンスは正しい方法を取らないと逆効果になる場合もあります。

必ずメンテナンスに対しての行動よりも、メンテナンス方法が間違っていないかの確認を先に行いましょう。
バイクのメンテナンスは奥が深いですが、紹介している次の3つの基本さえ守れば私のような失敗はしなくなるでしょう。

・エンジンのケアをしっかり行う
・錆(サビ)対策を行う
・乗る機会が少なくても適度に動かす

また車の所有経験があり、はじめてバイクに乗る人は、バイクは車よりもメンテナンスの必要性が高い事を覚えておきましょう。

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