落ち葉や枝、マンホールなど道路に潜む危険なバイクの障害物

バイクは2輪で走る上に、タイヤは丸みを帯びていて地面との接地面積が少ないので転倒リスクが高いです。また、バイクは車両重量に対してエンジン出力が高いので、安定感がなく、障害物を通過する際に急加速・急ブレーキをするとスリップしやすいです。

車であれば何も影響を受けない落ち葉や枝、小石をはじめ、マンホールや道路上の境目にあるゴムのつなぎ目、排水口カバーなども転倒の原因になるので細心の注意を払って通過するようにしましょう。

峠道の障害物

峠道は落ち葉や枝など、自然ならではの障害物が多いです。また、峠道は日陰が多くて雨も振りやすいです。平地では晴れて路面の乾いている場合でも、峠道で日当たりの悪い場所は路面が濡れている場合もあるので注意しましょう。

峠道をツーリングやワインディングする際に懸念される障害物は以下の通りです。

・落ち葉
・枝
・動物
・マンホール
・砂、泥
・亀裂
・水たまり
・キャッツアイ
・減速帯

濡れ落ち葉による転倒が多い

峠の転倒で多いのは濡れ落ち葉です。落ち葉は水分を含みやすく、道路は乾いていても落ち葉は濡れているケースがあります。さらに濡れ落ち葉は重なっていることも多く、バイクが通過した時に、濡れ落ち葉同士が滑ることもあります。

濡れ落ち葉の上をバンクさせて突っ込んだり、急加速・急減速するとバイクは簡単に転んでしまいます。木々に囲まれた峠道に突入したら、濡れ落ち葉がある可能性を懸念して慎重に走りましょう。濡れ落ち葉は、道路の端っこに溜まっていることが多いので、道路の中央付近を走り、見通しの悪いコーナーではスピードを落として通過しましょう。

乾いた落ち葉の場合は濡れ落ち葉に比べると滑りにくく、1〜2枚の落ち葉を踏んでも簡単に転びません。しかし、コーナーをバンクさせて攻めているときは、1枚の乾いた落ち葉の影響で転倒してしまうこともあります。乾いた落ち葉は風で飛ぶので神出鬼没です。

公道では全開走行はせずに、ある程度はバンク角を抑えてゆったり走ることが理想です。

峠は路面状態が悪い

道路は劣化するもので、定期的に道路工事をしてアスファルトを新しくしていますが、峠道は道路補修を後回しにされる傾向があります。峠道の道路は痛んだまま長年放置されていることも珍しくなく、亀裂やちょっとした段差などはもちろん、大きな穴や凹みがある場合もあります。

道路上に大きな凹みがあって水たまりのできやすい状況になっていることもあり、数日は雨の降っていない状況でも水たまりのできていることもあります。峠道に入ったら、全体的に市街地よりも路面の状態が悪いことを頭に入れておきましょう。

峠でスピードを出すのは危険

峠道は見通しが悪いので道路上の障害物に気付きにくいです。局所的に日当たりの悪いことも多く、コーナーの途中から急に路面全体が濡れていたり、枝や濡れ落ち葉、動物などの障害物がある場合もあります。また、見通しの悪い場所でスピードを出すと、普通に走れば気付けるような障害物に気付きにくいです。

キャッツアイやマンホールなどに気付くのが遅れて、回避できずに転倒したり、スピードを出して思っていたラインとズレて回避予定の障害物に突っ込んでしまうこともあります。このほかにも、コーナーの先で前を走るバイクや車が減速したり止まっていることに気付くのが遅れて、急ブレーキをかけて転倒する事例も多いです。

峠を適度にバンクさせてワインディング走行することはバイクの醍醐味ですが、安全マージンを取ってほどほどに楽しんでください。

市街地での障害物

普通の乗り方をすれば、市街地ではコーナーや交差点はスピードを出さないので、バイクならではの危険性は低いです。市街地の場合は、直線や緩やかなコーナーなど見通しの良い場所で転倒しまうケースがよくあります。

市街地で懸念する障害物は次のものがあります。

・マンホール
・排水口カバー
・立体交差点や橋などにあるゴムのつなぎ目
・白線
・ゴミ
・キャッツアイ
・砂利
・動物の死骸
・亀裂
・段差

市街地では、晴れの日と雨の日で危険性の異なることを認識しておきましょう。雨の日は、マンホールや鉄の排水口カバーといった金属製のものはもちろん、白線やゴムも滑りやすくなります。雨の日は障害物を回避することだけではなく、バンクをさせずにアクセルワークとブレーキングを優しく行うように心がけましょう。

走り慣れてない場所では無茶をしない

市街地は、道路整備の行き届いている所が多く、路面状態は綺麗です。「交通量の多い道であれば路面も綺麗」という油断で、予期せぬ悪路の影響で転倒することもあります。地元でもひとつくらいは、ここは段差が大きいとか道に穴があるといった場所が思い浮かぶのではないでしょうか。

また、道路の見た目は綺麗でも、砂利を積んだダンプの交通量が多ければ、道路に小石がたくさん落ちているので、滑りやすいですし飛び石リスクも高いです。市街地は普段走り慣れていない道路を走ると、危険性は一気にあがります。ツーリング先では、いつも以上にゆとりを持って走るようにして、先頭はリーダー格のベテランライダーを配置しましょう。

車間距離を取る。無茶な進路変更をしない

安全運転の基本ですが、前の車との車間距離はしっかりあけて、頻繁に車線変更や追い越しを繰り返す走り方はしないようにしましょう。市街地による転倒は、ほとんどが障害物などの危険察知を遅れてしまう原因です。

よくある事例では、前を走っている車が前触れなく進路変更を行い、その先に猫の死体があって踏んだり強引に避けようとしての転倒です。ほかにも、追い越しや車線変更をしたら、キャッツアイを踏んでしまったり、周りの車が思ったよりも速く、急加速をしたときにマンホールや白線でスリップする事故事例が多数あります。

市街地は小さな危険はたくさんありますが、危険予測をしてゆとりある運転をしていれば、ほぼ全ての障害物を安全に回避・通過できます。

おわりに

落ち葉やマンホールなど、初歩的なミスで転倒なんてダサいと思う方もいるかもしれません。しかし、私の周りでも峠で乾いた落ち葉を拾って転倒したり、雨の日のマンホールで転んだ人は多数います。私もバイク初心者の時は、雨の日に踏切をローギアで勢いよく通過しようとしたら、線路の鉄に滑って踏切内で転倒してしまった経験があります。

まずは、雨の日は鉄や白線、ゴムなど滑りやすい物がたくさんあることを覚えておきましょう。峠道や日当たりの悪いところでは、道路は乾いていても水たまりや濡れ落ち葉がある可能性も頭に入れて、雨の日に近い感覚で運転しましょう。

そのほかの、ゴミ、枝、動物、亀裂などの障害物は、発見の遅れが転倒に繋がります。車間距離をあけて、見通しの悪いコーナーはスピードを落とす基本動作を徹底しましょう。

バイクは免許取り立ての初心者よりも、少し慣れてきたくらいの人の方が頻繁に転びます。転倒理由は油断や気の緩みで、後から凡ミスだったと後悔されるケースが多いです。車であれば、ヒヤリ・ハッとで終わることでも、バイクは転倒に結びついてしまうことがよくあります。車以上にバイクは神経を使って常に安全運転する必要があります。

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