バイクヘルメット用スモークシールドのメリット・デメリット

私はこれまでアライのヘルメットを4個使ってきて、5枚のスモークシールドを購入した経験を持っています。フルフェイスをはじめ、ヘルメットのスモークシールドについて、経験を踏まえてメリットや選び方を解説します。

一部のメーカーでは、純正でスモークシールドを採用しているヘルメットもありますが、基本的に純正では透明なクリアシールドになります。そこで、オプションでヘルメットメーカーから多彩なスモークシールドの販売をしています。アライ(Arai)やショーエイ(SHOEI)のトップメーカーは、オプションのスモークシールドも豊富です。

私も初めてバイクを買った時は、ホームセンターで安いヘルメットを購入しましたが、その後スモークシールドに変えたくてアライのヘルメットを買い直した経験があります。

スモークシールドは、UVカットや日差し対策と見た目のよさがありまます。私の場合はヘルメットを被った時に、顔が見えるよりも隠れていた方がカッコイイと思い、スモークシールドを長年愛用しています。

スモークシールドにも、通常のスモーク、ミラータイプ、セミスモークなど複数の種類があります。濃いスモークシールドだと、夜間や悪天候時の視認性が悪くなるデメリットもあるので注意しましょう。店頭販売しているシールドを見ると、セミスモークタイプはバランス良く見えますが、実際に付けてみると予想以上に透明性が高く、買って後悔する方も多いです(私もその1人です)。

スモークシールドの種類

ヘルメットメーカーによってラインナップは異なりますが、大きく分類するとスモークシールドは次のタイプに分類されます。

・クリア ・・・ 透明で純正で付いてくるタイプ
・セミスモーク ・・・ 色の薄いタイプ
・スモーク ・・・ 色の濃いタイプ

さらに色の付き方にも複数にタイプがあります。

・スモークタイプ ・・・ 黒
・ミラータイプ ・・・ 銀(鏡)
・色付きタイプ ・・・ レインボーやパープル、グリーンなど、濃いスモークタイプはミラーをベースにしていて、セミスモークは色のみ付けていることが多い

私の経験上、スモーク(黒)系よりもミラー系の方が透明性は少なく、明るさに関係なく外観からヘルメットの中の様子は一切見えなくなります。しかしその分、視認性も低いです。

スモークシールドの視認性ってどのくらい?

色の濃いスモークタイプでも、晴れた日であれば必要な視認性を確保でき、常にシールドを閉めたまま運転できます。セミスモークは種類にもよりますが、クリアと同等の視認性を確保できているものが多いです。特に色付きタイプのセミスモークは視認性に優れています。

色の濃いスモークシールドは、夜間や雨の日はかなり見えにくくなります。私の場合は鳥目で夜間の運転に弱いですが、安全な視認性を確保できずシールドを開けた状態で運転します。日中でも雨の日や雲の厚い曇りだと、視認性はだいぶ悪くなります。

大手メーカーのヘルメットは、工具不要でシールドの脱着ができるので、天候や時間帯によってクリアやセミスモークに戻して活用した方が良いでしょう。スモークシールドは万能性に欠けて、クリアやセミスモークに戻せる環境でないと不便に感じます。

スモークシールドの脱着って簡単?

Arai、SHOEI、OGKkabutoなど、一流メーカーのヘルメットは基本的に工具不要で脱着可能です。シールドには接合部のグリスも付いてくるので、付け替える時にはグリスアップしてあげると良いでしょう。ヘルメットやシールドの取扱説明書のほか、Web上でもメーカーからシールド脱着の方法の説明書や動画をアップされています。

・Arai(ムービーで解説)
http://www.arai.co.jp/jpn/topics/fulshi_1.html

・SHOEI
http://jp.shoei.com/common/pdf/shield.pdf

・OGKkabuto(参考URLはkAMUI系)
https://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/download/pdf/kamui_manual_201207.pdf

どのヘルメットもレバーやフックなどロックを解除して取り外す構造になっていて、しっかり付ければ走行中や通常の開閉時に外れることはありません。私は脱着のしやすさに定評のあるアライのヘルメットしか使った経験はありませんが、ちょっとしたコツが必要に感じました。

その日の気分や天候でシールドは変えられるもの?

私がスモークシールドを買ったのは、免許取り立ての16歳のころです。当時は今のような動画解説もなく、取扱説明書のみを頼りにして脱着しました。簡単には感じませんでしたが短時間に1人でスモークシールドへの交換をできました。

ただし力の入れ方にコツがあって、無理な力を入れると壊れたり、シールドとヘルメットの接合部分に傷が付きそうで怖く感じます。慣れればスムーズに脱着できるようになるかもしれないですが、私は面倒で一度交換したら基本的にそのまま付けっぱなしにしています。

現在は日常的に使うフルフェイスを2個持っているので、1つはミラータイプのスモーク、1つはセミスモークのレインボーをつけて、天気や時間帯によって2つのヘルメットを使い分けています。新しくて綺麗なヘルメットは雨の日に使いたくないので、できれば2つのヘルメットを用意しておくと安心です。

ちなみに雨用ヘルメットを用意するのは、外観の汚れではなく、内側のスポンジ(インナー素材)が濡れると腐りやすくなってしまうからです。少しでも濡れたら天日干しで乾燥させる対策を取るのも大切ですが、気に入ったヘルメットは雨の日は使わないようにすると長持ちします。

私がスモークシールドを愛用する理由

街中や峠でスモークシールドのヘルメットを被っているライダーを見て、かっこいいと感じたことがキッカケです。逆光で眩しい時にスモークシールドで軽減されるときもありますが、見た目に魅力を感じなければ、視認性の観点でクリアシールドのまま使った方がいいと思います。

10年ほど前の話ですが、上野の当時は国内最大のバイクパーツショップでスモークシールドを買った時には、スタッフは「顔が見えないと信号待ちで歩道に綺麗な女性が歩いていても、首を曲げなければバレずに見ることができる」と言っていました。私もこうした活用方法をしているかは別にして・・・(汗)、スモークシールドの愛用者はみんな満足して使っているように感じます。

あくまでも私の周辺のみの話ですが、セミスモークタイプを買った人は「思っていたよりも透明に近かった」と買って後悔している人が多いです。どうせ買うなら、濃いタイプのスモークシールドをオススメします。

おわりに

スモークシールドは好みの分かれる面もあります。UVカットを目的にした商品ですが、実用性を重視するなら純正のクリアタイプの方が良いと思います。価格はアライとショーエイで7〜8千円、OGKで4〜5千円ほどですが、軽い気持ちで買ってクリアにすぐ戻してしまう人もいます。

私の場合はもう15年以上スモークシールドを愛用しているので、今後ヘルメットを買いなおしても、必ずメインで使うヘルメットは濃いスモークシールドを付けると思います。ヘルメットはライダーの身につけるアクセサリーの中で、もっとも強い印象を与えるものです。ヘルメット自体のデザインを含めてこだわってみるとよいでしょう。

バイクレースを見ても、最近のライダーはスモークシールドの着用率が高いように見えます。Moto-GPのトップライダーも半数以上はスモークシールドを使っています。雨のレースや鈴鹿8耐のナイトランの様子を見ると、クリアシールドをつけている人が多いので、天候や明るさによってシールド選定して使い分けないといけません。

スモークシールドを買っても純正のクリアシールドも大切に保管しておきましょう。

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