バイクの盗難対策はリスクに応じてきっちりと行う

バイクの盗難件数は平成25年で51,588件です。年々減少傾向にはありますが、バイクは車に比べても盗難リスクが高くなっています。おおよそ40台〜50台に1台の割合で盗難被害にあっていると言われています。

またイタズラ被害も多く、バイクを所有するのであれば、盗難対策はしっかり考えておかなければいけない問題です。

バイク本体の盗難リスクを考える

バイクの盗難対策は、チェーンロックを付けておく他、盗難防止装置を取り付けたり、ココセコムのGPS連動装置を付けるなどの方法があります。

盗難対策は種類もピンキリで、実際にどのくらいの対策を取ればよいのか悩む人も多いですが、まずは所有しているバイクの盗難リスクを考える事が必要です。

窃盗犯は少年犯罪とプロの窃盗団の2種類

バイクの窃盗をする人は、主に少年犯罪と外人のプロの窃盗団の2種類があります。平成25年のバイク盗難件数は5万件強ですが、そこから犯人が検挙された件数は5,618件、検挙人数は4,057人、うち少年が3,826人です(警視庁犯罪情勢より)。

全体の約9割は検挙されていないのが現状で、検挙者の約94%が少年犯罪というデータを見ています。このデータだけを見ると、少年犯罪が多いと思われますが、実際には9割近くが未検挙になっていて、その中では外人グループによるプロの窃盗団の犯行が多いです

少年に狙われやすいバイクの場合は、ちょっとした盗難対策で充分効果が期待できますが、プロの窃盗団に標的にされるバイクは、ちょっとした盗難対策では効果を期待できません

著者の知人で、200万円近い金額でヤマハのYZF-R1を購入した人がいます。このバイクは市販車では世界最速クラスの高性能マシンで、輸出規制が行われているロシアでは日本円で300万円以上で流通していると言われています。

当然、プロに狙われやすいバイクだと認識されていたのですが、シャッター付きのガレージ車庫を保有していたので、簡単には盗まれないと甘く考えていたようです。シャッターの鍵の施錠は徹底していて、1万円程する極太のチェーンブロックで柱とつないで2重対策をとっていたそうです。

それでも購入してから半年程で、このバイクはシャッターをこじ開けられて盗まれてしまいました。当然その後みつかる事もなく、既に海外に密輸されている事が考えられます。プロに目をつけられると、ここまでの盗難対策を取っていても、効果がないのが現状です。

海外でも人気があるようなスーパースポーツやハーレーダビッドソンなどの高級バイク・旧車と呼ばれるプレミア価値が出ているバイクの場合は、できればココセコムなどの月額費用がかかるけど、盗難後にも対応できるような機器を設置するか、大音量の警報がなる盗難防止装置を付けておく事がオススメです

盗難リスクが少ない少年などに狙われるようなバイクは、簡単には切れないようなチェーンブロックなどでも、それなりの効果を期待できます。少年の場合は車種やバイクの価値は関係なく、乗れればなんでもいい。という考えで盗みやすいバイクを狙うので、どんなバイクでも最低限の盗難対策を講じておくようにしましょう。

部品の盗難リスクを考える

バイクの盗難は車体だけではなく、部品だけ持っていかれるケースも多いです。
この犯罪の大半は少年によるものです。狙われやすいバイクは2種類に分かれます。

●カスタムバイク
車種を問わず、盗難した部品を転売してお金になるバイク

●少年が好むバイク
旧車などはもちろん、平凡な原付スクーターや、ビッグスクーターなど400cc以下のバイクで若者が好むデザインのバイクは要注意です。カスタム部品だけではなく、ノーマル部品を狙う事が多いです。特に転倒したときの交換部品として、ミラーやウインカー、ブレーキのレンズなど、ネジを数箇所緩めるだけで持っていける部品が狙われやすいです。

カスタムバイクの場合は、振動を感知して音や光で警告する盗難防止装置などの設置がオススメです。
少年が好むノーマルバイクの場合は、カバーを付けたり、人が近づくとライトが付くような人感センサーの照明、なるべく人目につき易い場所に置き場所を変えるなどの対策で盗難予防をする事ができます。

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