どのくらい違う?バイクと車の維持費を比較!

生活の足として、バイクか車のどちらを購入するか迷っている方はいませんか?
また、車を所有していて、趣味や通勤用でバイクが欲しいけど、維持費がどれだけかかるか不安を抱いている方もいるでしょう。

税制面では全体的にバイクの方が車よりも維持費が安いですが、条件によっては任意保険料や消耗品代がバイクは高額になってしまう場合もあります。

このページでは、バイクの維持費を車の維持費と比較して紹介しています。

バイクと車の税金面の維持費の比較

バイクや車は、どちらも排気量によって維持費が変わります。ここでは、バイクの購入と比較検討される事が多い軽自動車とコンパクトカーを対象に、バイクとの維持費の比較をしてみました。

250cc超えの車検が必要なバイクや軽自動車、コンパクトカーは全て新車は3年、その後は2年ごとに車検を受けなければいけません。

バイクの排気量別および、軽自動車、コンパクトカー(1.3Lクラス、総重量1.5トン以下)の、2年ごとの「税金+自賠責保険」の総額の差を紹介します。

軽自動車税 重量税 自賠責保険 合計
125ccの原付2種 2,400円×2年=4,800円 0円 9,870円(24ヶ月) 14,670円
250ccのバイク 3,600円×2年=7,200円 0円(新車購入時は4,900円) 14,290円(24ヶ月) 21,490円
400cc以上のバイク 6,000円×2年=12,000円 3,800円(2年継続車検) 13,640円(24ヶ月) 29,440円
軽自動車 10,800円×2年=21,600円 6,600円(2年継続車検) 26,370円(24ヶ月) 54,570円
コンパクトカー 34,500円×2年=69,000円 24,600円(2年継続車検、エコカー以外) 27,840円(24ヶ月) 121,440円

*コンパクトカー:1.3Lクラス、総重量1.5トン以下

車は税制面が複雑でエコカーやエコカー減税など条件によって重量税、自動車税の税率が変わってきます。400ccクラスの車検が必要なバイクと軽自動車を比較すると、2年で約2万5千円の差があります。

コンパクトカーの場合、エコカー以外の条件ではありますが、2年でバイクに比べて10万円前後高い計算になります。

税金以外の維持費を比較

バイクと車の維持費は、税制面のほかに以下の要素も考慮する必要があります。

  • 任意保険
  • 消耗品代
  • 保管にかかる費用

バイクと車の維持費を比較する時のポイントと注意点を紹介します。

任意保険はバイクの方が高くなる事も

任意保険料は契約車両、等級、年齢条件、補償内容などによって変わりますが、バイクが車よりも任意保険料が高くなることも多いです。その理由には次のようなことがあります。

・6等級新規になる事が多い(車の保険等級を引き継げない)
・全年齢の保険料が高い
・車両保険の料率が高い
・通販型保険の取り扱いが少ない

任意保険の等級はバイクと車で独立しています。たとえば車で20等級の契約を持っていても、バイク保険に新規契約する場合は車の等級を引き継ぐ事ができず6等級新規で契約しなければいけません。

車の場合は、同居の家族が11等級以上の任意保険に加入していれば、セカンドカー割引で7等級からスタートできます。さらに新規契約者が10代など保険料が高い場合は、年齢条件が高い子供に、親の割引率が高い契約を引き継いで、保険料を安くできる方法もあります。

バイクも、バイク保険からの等級引き継ぎやセカンドカー割引がありますが、家族がバイクの任意保険に加入している割合が車と比較して低いです。またバイクは若者が無茶な運転をして重大事故を起こす事が多く、年齢条件が全年齢だと保険料が車よりも高額になりがちです。

さらに年齢条件を問わず、バイクは転倒による自損事故が多いので、車両保険(一般タイプ)の保険料率が高いデメリットがあります。

任意保険は通販型保険を利用すると安くなる可能性が高いですが、バイクは車に比べて通販型保険の取り扱いが少ないです(三井ダイレクト、チューリッヒ、アクサダイレクトの3社のみ)。

車に比べて通販型保険の選択肢が少なく、さらに6等級新規や事故等級(6等級以下)や全年齢などの場合、受入拒否される事が多いです。

ただし、原付バイクであれば保険料率が低く、ファミリーバイク特約を利用する方法もあるなど、条件によってはバイクの方が車に比べて任意保険料を大幅に安くできる事例も多数あります

バイクや車を問わず、任意保険料については、自分の条件や希望する車種や補償内容に応じた見積を取って比較検討しましょう。複数の保険会社の見積をまとめて請求できる一括見積サービスを活用すると便利です。

バイクで消耗品が高くなるのはスポーツ走行利用の場合

タイヤやオイルをはじめとした消耗品は、純正品よりもスポーツ走行向けの高性能品の方が値段が高く、耐久性が低いです。たとえば、400ccクラスのタイヤは安い一般的なツーリングタイヤだと2〜3万円で1.5〜2万km走る事ができます。

スポーツ走行可能のハイグリップタイヤだと4〜5万円の交換費用がかかり、走り方によっては3千km程度で寿命を迎えます。車も同様にスポーツ走行する場合は、消耗品の単価が高く、耐久性が低くなります。

バイクは車に比べて峠やサーキットでスポーツ走行される方が多く、消耗品にお金をかかる事が多いです。おとなしく乗る場合は、車の方が部品単価が高く部品数が多いので、消耗品代はバイクより車の方が高くなります

バイクと車の保管料の違い

バイクは車に比べて保管場所を取りません。車の場合は家に駐車スペースがなければ、月極駐車場を借りないといけませんが、バイクはちょっとしたスペースがあれば保管できます。駐車場代の平均はバイクは車よりも圧倒的に安いです

ただしガレージタイプのバイクコンテナなどを借りると、車の駐車場代と同等以上の費用がかかります。

バイクは車に比べて雨ざらし(バイクカバーでの保管も含む)に弱いです。駐車場代がかからなくても、定期的にバイクカバーを新調したり、洗車やオイルアップのメンテナンスをする必要性があり、状態を維持するためにコストと手間がかかります。

まとめ

車は状況によって維持費が変わる要素が大きいので、全ての状況に言い切れる事ではないですが、バイクは車に比べて維持費が安い傾向にはあります。

特に原付バイクは車検や重量税が不要で任意保険料も安いため、維持費を安く抑えたい方には最適です。ただし、原付以外のバイクを中心に、バイクの維持費が必ず車より安くなるとは限らない事を覚えておきましょう。

バイクと車はそれぞれ、車種や乗り方、希望する保険の条件で事前に維持費の概算額を算出しておくとよいでしょう。

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